GT-Rと並び人気の高い日産のスポーツカーといえば、車好きなら誰もが知る名車、フェアレディZです。1969年に登場した初代から、その流麗なプロポーションで多くの視線を釘付けにしてきました。そんなZの現行型が、いよいよ200万円を切ってきたのです!

現行型のフェアレディZが登場したのは2008年12月。モデルチェンジごとに大きくなる車が多いなかで、Zはあえてホイールベースを100mm短くし、キビキビしたハンドリングと高い運動性能を手に入れました。

その軽快なドライビングフィールは、エンジンフードやドアパネル、バックドアのアルミ化や、車体構造の最適化による軽量化もひと役買っています。安全性の強化や装備の充実を図りながらも、旧型と同等の車両重量を実現しているのです。

走りのキモとなるエンジンは、V6の3.7Lを搭載。パワーは336馬力を搾り出します。この数値、280馬力自主規制時代を知る人間にとっては、憧れというか、ちょっと胸がときめく数値ではないでしょうか。

ミッションは、6MTとマニュアルモード付7ATの2種類。6MTは、ドライバーのシフト操作に応じて、エンジンの回転数を最適な回転数に制御する、世界初の「シンクロレブコントロール」付。簡単にいうと、シフトダウン時に、自分でアクセルを吹かさなくてもブリッピングしてくれるシステムです。

そんなフェアレディZが、冒頭でもお伝えしたとおり、いよいよ100万円台に突入してきました。しかも驚くことに、最安値の物件ながら、なかなか程度が良さそうなんです。

もちろん数値だけですべてを判断することはできませんが、その中古車は、走行距離3.3万km+修復歴なし。それで199.9万円です。普通に考えれば、この条件に不満を持つ方はまずいないでしょう。しかも、これだけが群を抜いて安いわけではなく、200万円台の前半には似たような程度の車を探すことができます。

流通量は100台前後と決して多くはありませんが、100万円台のZが登場したのは大きなトピック。まだまだ高いと思っていたみなさん、そろそろ「買い」のタイミングが来たようですよ!

Text/金子剛士

大地を力強く蹴るようなイメージのダイナミックなボディデザインが特徴。張り出しの大きいリアフェンダーがFRであることを主張する

大地を力強く蹴るようなイメージのダイナミックなボディデザインが特徴。張り出しの大きいリアフェンダーがFRであることを主張する

ドライバーとの一体感を追求したインテリアは、新スエードクロス「ソフィレス」にダブルステッチを施し、柔らかな包まれ感を演出する

ドライバーとの一体感を追求したインテリアは、新スエードクロス「ソフィレス」にダブルステッチを施し、柔らかな包まれ感を演出する

6MTはシンクロレブコントロールを搭載。最初は勝手にブリッピングすることに違和感を覚えるが、そのうち心地良くなりシフトダウンが楽しくなる

6MTはシンクロレブコントロールを搭載。最初は勝手にブリッピングすることに違和感を覚えるが、そのうち心地良くなりシフトダウンが楽しくなる