ミニバンのフラッグシップモデルといえば、トヨタのアルファードと日産のエルグランド。どちらも人気の高いミニバンなので、この企画では出しづらい車でした。“でした”というのは、アルファードがいよいよ200万円を切ってきたのです。

兄弟車のヴェルファイアが200万円を切ってきたのは昨年ご紹介したとおりですが、いよいよ本家のアルファードも100万円台の中古車が登場してきました。

現行型となる2代目アルファードが登場したのは2008年5月。「威風堂々」「ミニバンの頂点」をテーマに、大きな進化を遂げています。新プラットフォームを採用し、室内高を10mm、室内長を75mm拡大。車内空間が広がったほか、55mmの低床化により乗降性も高めています。

エンジンは直4の2.4LとV6 3.5Lの2種類。旧型も大小2つのエンジンを用意していましたが、現行型は3Lから3.5Lへとアップし、さらにゆとりある走りを実現しています。それでいて、燃費は旧型の3Lモデルに比べて約7%向上、同排気量の2.4Lモデルは約20%もアップしています。

その要因のひとつトランスミッションは、2.4LモデルがCVT、3.5Lモデルは6ATが搭載されています。また、安全面のレベルも高く、サイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグ、ニーエアバッグ(運転席)など、7つのエアバッグを標準装備しています。

そんな魅力満点のアルファードが、冒頭でもお伝えしたとおり、いよいよ200万円を切ってきました。相場的には、メチャメチャおいしいというわけではありませんが、100万円台となれば“買い”でしょう。

新車時価格356万円の240Gを例にとると、原稿執筆時点で修復歴なし+走行5.0万kmの中古車が、198万円で売られています。つまり150万円以上安いわけで、しかも売っているのはメーカー系販売店。1年間の保証が付くなど安心感が高いのも魅力です。

ただ、相場のボリュームゾーンはまだまだ200万円台が中心。流通量は600台以上ありますが、100万円台の物件は数えるほどしかありません。それだけに、これという1台を見つけたらスピーディに行動したほうが良さそうです。

Text/金子剛士

エクステリアは堂々たる存在感や高級感の表現をテーマに、上品かつ洗練された印象を与えるスタイリングを実現している

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フラッグシップモデルだけあってインテリアの質感は高級セダンに匹敵する。金属加飾を施したセンタークラスターや木目調パネルなどを備える

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