新型が登場すると、旧型となったモデルの中古車相場はグッと下がります。新しいモデルが欲しいのは誰しも同じですから、それも当たり前。しかし、旧型となり安くなったタイミングで狙うのも、中古車の賢い買い方のひとつです。今回は、10年以上に渡り人気を集め、今年の4月に新型が登場した、“かぶと虫”でおなじみのフォルクスワーゲン ニュービートルをご紹介します。

新型のビートル「ザ・ビートル」を見て「前のとあまり変わってない」と思った方も少なくないはずです。見た目以外の部分は大きく進化しているのですが、スタイリングはそう大きく変わっていません。

実際に乗ってみれば進化に気付きますが、この手の車は、やはりスタイリングが命。その点では、むしろニュービートルのほうが良かった、という人もいらっしゃるはずです。それなら安く買える今が買い、というわけです。

そんなニュービートルが登場したのは、1999年9月。初代ビートルをモチーフにデザインされた同車は、円を基調としたスタイリングで、幅広い層から支持されました。

エンジンは、初期モデルは直4の2L NAのみでしたが、2002年に1.8Lのターボモデルが追加。2004年には1.6LのNAエンジン搭載グレードもラインナップに加わっています。ミッションは、基本すべて4AT。2003年2月~2004年8月のターボモデルのみ、5MTが選択できるようになっています。

中古車相場に関しては、10年選手なので初期モデルが安いのは当たり前ですが、2000年以降のモデルもグッと安くなっています。例えば、2001年式で走行2.7万km+修復歴なしの物件。これには、25.7万円という驚愕のプライスが付けられています。

ターボモデルは、NAモデルに比べ台数が少ない分割安感は劣りますが、走行10.7万km+修復歴なしで39.4万円という中古車も存在します。オシャレな車に安く乗りたい、という人にはぜひオススメしたい1台です。きっと購入価格以上の満足感が得られると思いますよ!

Text/金子剛士

ニュービートル

円を基調としたスタイリングは、ニュービートル最大の魅力。見るたびにウキウキワクワクするデザインで、ドライブを楽しく演出してくれます

ニュービートルのインテリアはシンプル

個性的なエクステリアに比べ、インテリアは意外とシンプルなつくり。ただよく見ると、一輪挿しなど気の利いたアクセントに気付くはずです

エンジンは2LのNAモデルが基本

エンジンは2LのNAモデルが基本ながら、一時期はターボモデルもラインナップ。見た目とは裏腹に、熱い走りも可能なホットモデルです