トヨタ 極小ハイブリッド【スクープ!】
2012/04/26
トヨタ 極小ハイブリッド
※2012年4月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
Photo/マガジンX編集部
予想発表時期 | 2015年3月 |
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●全長x全幅x全高:3945×1695×1465(mm) | |
●搭載エンジン:1L 直2+モーター |
1L2気筒エンジン+新型THS IIIの極小ハイブリッド
コンパクトハイブリッドとして、大好評のトヨタ アクア。ハイブリッドカーの敷居を下げた功労者である。複雑かつコストも高いハイブリッドシステム、THSをよくあのコンパクトな車体に組み込んだものだ。だが、トヨタの戦略はさらに先を行く。
実はアクアより下のクラスへTHSを展開するのは、さすがのトヨタでも難しいというのが業界の一致した見立てだった。下のクラスはもともと燃費が良く、ハイブリッド化してもこれ以上燃費の伸びが少ない上に、車両価格の制約が厳しくなる。
しかし、トヨタはアクアよりさらに小さいハイブリッドカーを開発しているという。しかも前述のTHSの最新版、現在鋭意開発中のTHS IIIが搭載される見込みだ。その存在を暗示するコンセプトカーが2012年のジュネーヴショーで公開されたコンセプトモデル、FT-Bh(写真右下)。本稿ではFT-Bhの概要に加え、独自取材で得た情報をお届けしていく。
先ほど、1Lエンジンの話をしたが、開発当初は800ccだったというからすごい。2気筒エンジンといえば、子会社のダイハツが思い浮かぶが、今回のユニットは、トヨタが単独で開発したもの。ちなみに目標燃費は、コンセプトカーのFT−Bhが掲げた50km/Lだという。アクアの燃費(35.4km/L)を考えると厳しそうだが、ぜひ実現してほしい。
プラットフォームには、専用のものが用意されるようで、2008年秋に発売されたiQが思い出される。iQもやはり専用開発のプラットフォームが用いられ、当初はさまざまな派生車種が想定されていた。しかし、残念なことに欧州と日本で合わせて10万台/年という販売目標に届かず、すべてボツとなった。再度、専用プラットフォームの小型車に挑戦することにトヨタの本気が伺える。