3代目のデビューを記念した豪華装備の特別仕様車

「オープンカー」という言葉は和製英語であることをご存じでしょうか。欧米ではオープンボディの車が細かくカテゴライズされており、「コンバーチブル」「カブリオレ」「ドロップヘッドクーペ」「ロードスター」とさまざまな名称が使われています。そう、「I love you」を和訳するときに「愛してる」「好きやねん」「お慕いしております」などなど、さまざまなバリエーションがあるように。

そういう意味で直球なネーミングがされているのがマツダロードスター。さすがに国外ではあまりにストレートすぎるため、マツダMX-5(北米では2代目までMX-5ミアータ)の名称で販売されています。今回は現行型となる3代目ロードスターに設定された特別仕様車「3rdジェネレーションリミテッド」をご紹介します。
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3代目ロードスターは2005年8月に登場しましたが、3rdジェネレーションリミテッドは特別仕様車としては異例なことに、このフルモデルチェンジと同時に設定されました。限定数は500台。ボディカラーは専用色のベロシティレッドマイカと、マーブルホワイト、ギャラクシーグレーマイカの3色が設定されています。新車時の車両本体価格は275万円でした。

ベースとなったグレードは最もスポーティな「RS」ということで、ミッションは6MTのみ。ビルシュタイン製のダンパーやフロントサスペンションタワーバーなどが装着されています。タイヤは17インチのままですが、アルミホイールは専用デザインに変更。さらにヘッドライトやドアノブなど各所にクロムメッキが施され、ドレスアップされています。

内装は本革シートとドアパネルがレッド/ブラックのツートーンカラーに仕様変更。アルミヘアライン調のデコレーションパネルやメッキ調のメーターリング、専用シフトノブにステンレススカッフプレートなどが装着され、センターコンソールにはリミテッドナンバーを記したオーナメントプレートが備えられました。オーディオはBOSEの7スピーカー+6CDチェンジャーを標準装備していますが、7スピーカーはそのままにオーディオレスとして、純正ナビの装着に対応した仕様も存在しています。
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本稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されている物件数は5台。価格は車両本体価格で99.9万~152.8万円で、さすがに装備が充実しているだけあって、現行型の初期モデルとしてはほどほどの相場となっています。修復歴車はありませんが、エアロパーツや足回りなどをカスタマイズした物件が2台存在しています。

「人馬一体」というキャッチフレーズのとおり、大きすぎない絶妙のボディサイズと機敏な操作性から生み出される快適なドライビング性能は、まさにロードスターならでは。充実装備の特別仕様車で、春のさわやかなドライブを予定してみてはいかがでしょうか。気になった方は下の検索窓に「ロードスター 3rdジェネレーション」と入力して、検索してみてください。


Text/渡瀬基樹