第206回 おいしい中古車 ホンダ CR-Z(現行型) 【おいしい中古車】
2012/01/27
■燃費と走りの楽しさを融合したハイブリッドカーの新星
一昔前まで、ハイブリッドカーといえばトヨタプリウスやホンダのインサイトくらいのものでした。それが今や数多くの車種にハイブリッドモデルが用意され、さまざまなボディカテゴリーからハイブリッドカーを選ぶことができるようになりました。今回はそんな中でもある意味では異色な一台、ホンダCR-Zをご紹介します。異色というのは、何も車のことではなく、そのコンセプトです。ハイブリッドカーと聞いてまずイメージするのは、燃費がいい、エコといった言葉ではないでしょうか。ところが、CR-Zはその真逆に位置するようなスポーツクーペです。燃費を良くするハイブリッドカーと、走りを楽しむスポーツカーという組み合わせが、今までなかったコンセプトなのです。
エクステリアデザインは、走りの機能美と、ハイブリッドカーの先進的でクリーンなイメージを高密度に凝縮。フロントマスクはワイド感を演出した(左右)
車名のCR-Zとは「Compact Renaissance Zero(コンパクト ルネッサンス ゼロ)」の略で、従来のクーペがもつ価値にとらわれず、新しいコンパクトカーを創造するという志のもと、ゼロに立ち返ってチャレンジする、という意味が込められています。
パッケージは「低・短・広」がキーワード。俊敏な走りと操縦性、そして躍動感のあるスポーツスタイリングを実現するために、全高を低くし、ホイールベースを短く、トレッドを広くとっています。また、エンジン高を低く抑えたため、スポーティな低いドライビングポジションを実現しています。
心臓部のユニットは、1.5Lのi-VTECエンジンに、定番IMAの組み合わせ。2Lエンジン並みの加速性能と低速トルクを発揮します。ミッションは燃費性能に優れるCVTのほか、ハイブリッドカーとしては世界初となる6MTもラインナップ。10・15モード燃費はCVT車が25.0km/L、6MT車が22.5km/Lとなっています。
また、ハイブリッドスポーツカーならではといえる「3モードドライブシステム」も用意されています。これはSPORTモード、NORMALモード、ECONモードと、その時の気分などに応じて好みの走行モードが選択できるシステムです。
運転に必要な機能を集中配置したスーパー3Dメーター(左) リアシート使用時でも、ラゲージ容量は214Lを確保(中) エコ運転度も診断してくれる(右)
■登場2年で早くも半額近い中古車が!
さて、そんなCR-Zですが、登場からまだ2年程度というのに150万円以下の中古車も登場してきました。修復歴を気にしなければ、走行2.3万kmで129万円という1.5アルファが存在します。同車の新車価格は249.8万円なので、半額近い価格になるわけです。ただ、修復歴はちょっと…とお考えの方もいらっしゃるでしょう。実は、修復歴なしで走行0.9万kmの1.5ベータが、144.9万円で売られているんです。デビュー時に欲しいと思ったけど、新車ではちょっと手が出なかったという人にピッタリの一台だと思います。
運転は楽しみたい、でもガソリン代がかかるのは経済的にも環境的にも避けたいとお考えなら、このCR-Zがオススメです。単なる燃費重視のハイブリッドカーとは違う、スポーツハイブリッドならではの世界をぜひ楽しんでみてください!
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第206回 おいしい中古車 ホンダ CR-Z(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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