運転すると鼓動の高まりを感じられるような車

一般的に最近の車は出来が良く、楽に運転することができます。ワクワクする、という定義は人によって異なるでしょうが、変身願望を満たしてくれるような車、車を初めて運転したときに味わった鼓動の高まりを得られるような車、はたまた“エッジー”(ギリギリ)なフィーリングをもたらしてくれる車などをピックアップしてみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第10位は三菱ミニキャブトラック(現行)。“トラック買わせてどうするんだよ!”と怒られそうですが、とにかく楽しいんです。まるでゴーカートに乗っているような操作感が味わえます。必要最低限の装備で、とにかく軽いんです。初めて車を走らせる時のような気分に浸れるのは、いろんな意味で必要最低限だからでしょうか? もちろん、軽自動車とはいえトラックですから、リアにはいろんなものを積めます。一家に一台あって、決して後悔することはありません!


第9位はフォードエクスプローラー(旧々型)。ハッキリ言って、走りは古臭いSUVに感じられるでしょう。でも背が高くて見晴らし良く、いろんなものが積めて、使い勝手は抜群です。また、面白いもので古臭いと評した走りが、“一生懸命運転している”感を味わわせてくれるんです。もちろん、オールマイティに使えますからセカンドカーにはもったいないくらいです。一応、ファミリーユースを考えた“優しい”車ですが、アメリカ流ワイルドさたっぷりです。


第8位はシボレーカマロ(旧型)。もう、こんなデザインは日の目を見ないんでしょうか? スポーツカーとしての性能はもはやイマイチかもしれませんが、このデザインだけでも所有価値を見いだせるでしょう。スポーツカーというよりもGTカーとしてとらえれば、文句もありません。ダラーっと高速道路を流せば、癒しの時間がもたらされます。クーペですがたっぷりとしたボディサイズですから、荷物もちゃんと積めます。手軽に味わえる、非日常です。


第7位はホンダバモス(現行)。ファーストカーがミニバンではない人にオススメです。軽自動車ミニバンであるバモス、本当に使い勝手が良いんです。後席はフルフラットになりますから、使い方は自由自在。コンパクトボディでエンジンをミッドシップしていますから、走りは思いのほかシャープでキビキビ。これまたゴーカートのような感覚が、車を運転する楽しさをあらためてドライバーに教えてくれます。もちろん、ファーストカーとしても活躍します。


第6位はプジョー406(絶版)。グローバル化の波が押し寄せる昨今、なんの変哲もなかったセダンに味わいを見いだしてしまいます。はい、406セダン…、まさか今になって注目するとは自分でも思いませんでした(笑)。重たいパワーステアリング、たっぷりとしたシート、猫足と評される粘り強い乗り味…、おフランスの唯我独尊な香りが漂うんです。映画「RONIN」で走っていた姿を思い浮かべながらハンドルを握れば、気分はロバート・デニーロかも。

Report / 古賀 貴司