贅沢は許されている間に味わっておきたいもの

独り身だからこそ許される贅沢ってありますよね? 今回は、ドライバーは男女問わず、独身貴族っぽさが演出できる車を選んでみました。家族を気にせず自分のために優雅にお金を使えるうちに、味わえるものなら味わっておきたい車ばかりです。“高すぎる”というご批判は承知の上ですが、残価設定ローンや漢(おとこ)の80回ローンを駆使すれば、購入不可能ではないと…思います。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第10位はフェラーリ360モデナ(絶版)。“10年選手”となって、700万円台後半から狙えるようになりました。古くなったとはいえ誰がどこから見ても一発でフェラーリとわかるスタイル、個性的なエグゾースト音が魂を揺さぶります。“特別”な車である理由は人それぞれ解釈があるでしょうが、とにかく非日常を感じさせてくれます。フェラーリのイベントに参加しても楽しいでしょうし、いろんな人との出会いがあるでしょう。下取り価格もそこまで落ちません!


第9位はマセラティスパイダー(現行)。紛れもないスーパーカーなのに、200万円台後半から狙えます。維持費はそれなりにかかることを加味(ある程度資金をプール)しておけば、いざという時に困りませんし、こんなコストパフォーマーはありません。とにかく乗っている人をエレガントに見せてくれます。絶対性能うんぬんでは語り尽くせない、“伊達”の魅力がたっぷりです。そもそも、助手席に人を乗せて飛ばすと嫌がられますしね(笑)。


第8位はBMW6シリーズクーペ(旧型)。久しぶりに復活した6シリーズ。この頃からBMWが導入した幾何学的デザインのなかでも、最も美しいデザインだと思います。5シリーズがベースですから、たっぷりとしたボディサイズで大人4名乗車もまったく問題ありません。中古車では需要が少ないからか、随分と安値で販売されているように感じます。旧型モデルになった今でも古臭くありませんし、スポーティなクーペ、結婚してからも付き合っていけます。


第7位は日産GT-R(現行)。絶対性能とコストパフォーマンスにこだわり抜いた、ポルシェ911ターボに匹敵するパフォーマンスの持ち主です。中古車なら400万円台後半から狙えて、この価格帯で最速なことは間違いありません。車好きなら一度は味わっておくべき、日本の誇りだと思います。あえて言うなら男性よりも、女性が運転しているほうが“ギャップ”を演出できて周囲からのウケがいいかもしれません。外国人が見たら日本に惚れ直すことでしょう(笑)。


第6位はシボレーコルベット(現行)。アメリカが誇るスポーツカーは、確かに大排気量でエコ・トレンドとは逆行しているかもしれません。でも、毎日ナン百kmも走るわけではなく、環境に与える影響は微々たるものでしょう。税金は高いですし、燃費も良くはありません。でもその分、たっぷりの空気を吸い込んで、たっぷりの燃料を燃やして走る醍醐味から、アメリカの豊かさを感じることでしょう。独身のうちだから許される無駄遣いの美学!?

Report / 古賀 貴司