第183回 マツダ ボンゴフレンディ(絶版) 【おいしい中古車】
カテゴリー: クルマ
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2011/07/22
■遊び心満点の広々ミニバン
ミニバンは世の中にあふれるほどありますが、今回取り上げたマツダボンゴフレンディは、他車にはない強力な武器をもっています。その内容はこれからご紹介しますが、ボンゴフレンディを狙うなら、そろそろラストチャンスともいえるタイミングになってきました。マツダの8人乗りミニバン、ボンゴフレンディが登場したのは1995年6月のこと。基本的には5ナンバーサイズながら、この車の最大の武器ともいえるオートフリートップ(以下AFT)を装備したモデルは全高が高くなるため、3ナンバーとなっています。
フロントは、5ポイントグリルなどで形成するマツダのファミリーフェイスを採用。リアにはコンビランプを備え、スタイリッシュで押し出し感のある外観に(左右)
ではそのAFTとはなんなのか。これは屋根の部分にテントのようなスペースが生まれるシステムで、電動開閉式のルーフを開ければ、そこには大人2人が横になれるスペースが広がっています。つまり、車の上に第2の居住スペースができるというわけです。
車室との行き来は、アクセスホールと呼ばれる車の天井にあるスペースで行います。実際にこのAFTに入ると、外から見るよりはるかに広く、大人1人と子供2人くらいなら十分寝られるスペースが確保されています。
また、床面にはクッションが敷かれているほか、夏場に重宝する網戸も用意されており、実用面の充実ぶりはかなりのもの。実際にオートキャンプを楽しむ人が開発に携わったであろうことが容易に想像できます。ただ、ボンゴフレンディにはAFTが付いていないグレードもあるので、選ぶ際は注意が必要です。
エンジンは2Lの直4と2.5LのV6のほか、2.5Lディーゼルターボの3種類。4WDの設定は、2.5Lディーゼルターボのみで、ミッションは全車4ATとなっています。
運転席はどっしりとした印象を与えるが、2列目以降はゆったりとした開放的な空間が広がっている(左・中) 他車にはないAFTこそ最大のセールスポイント(右)
■ズバリ、マイナーチェンジ後が狙い目!
さて、AFTに代表される他車にはない武器をもっているボンゴフレンディですが、冒頭でお伝えしたとおり、良いと思ったら早めに動いたほうがよさそうです。なぜなら初期モデルは登場から16年。いくら国産車が丈夫だとはいっても、そろそろメンテナンス費用もかさんでくるタイミングです。となると狙い目なのは、内外装が大きく変わったほか、AFTのロフト空間も広くなった1999年2月のマイナーチェンジ後のモデル。これだと新しい上に装備が充実しているのに、相場的には初期モデルと大きく変わらないのです。
程度にこだわらなければ10万円以下で買うこともできますが、例えばマイナーチェンジ後の2000年式、2.0RS-Vの修復歴なし+走行7.3万kmの中古車が22.8万円です。この金額なら、メインカーとしてはもちろん、趣味のためのセカンドカーとしても許容範囲の価格ではないでしょうか。
個人の趣味を優先するも良し、子供を連れてキャンプを楽しむも良し。いろいろな使い方ができ、趣味の幅も広がるボンゴフレンディ。この夏の思い出作りにぜひオススメしたい一台です。夏はまだまだこれからが本番ですよ!
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