第176回 トヨタ ヴァンガード(現行型) 【おいしい中古車】
カテゴリー: クルマ
タグ:
2011/06/03
■オフロードの実力も高い高級SUV
車にさほど詳しくない方でも、「SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。近年のSUVは走破性よりも高級感が重視されている傾向がありますが、今回ご紹介するトヨタのヴァンガードは、高級感と走破性を高い次元で両立させているモデルです。クルーガーの後継ともいえるヴァンガードが登場したのは2007年8月。開発のテーマは「アクティブ&ラグジュアリー」で、卓越した走行性能と、上質な内外装を兼ね備えた高級ミディアムSUVとして開発されました。
エクステリアは、フェンダーと一体化した大型バンパーや、エンジンフード上に盛り上がった2本のラインなどで、力強さと上質さを表現している(左右)
テーマにも掲げられている走破性能に対するこだわりは駆動方式にも表れていて、今でこそ2WDモデルも用意されていますが、デビュー当初は4WDモデルのみという徹底ぶりでした。当時すでに2WDの需要が高かったにもかかわらず出さなかったことにかなり驚いたものです。
4WD機構は走行状況に応じて最適なトルクを前後輪に配分し、パワー、ステアリング、ブレーキを協調制御する「S-VSC+アクティブトルクコントロール4WD協調制御」が奢られており、路面状態を選ばない安定した走りを実現しています。
また、パッケージングもこの車を語る上で外すことのできないポイントです。この手のSUV車は5人乗りが多いのですが、ヴァンガードには7人乗りの3列シートも設定されています。その違いは見た目ではわからないので、いかにもミニバンといったスタイルが苦手という方などは、ヴァンガードをミニバンとして使うという選択肢もあるのです。
車の心臓部となるエンジンは、2.4Lの直4と3.5LのV6をラインナップ。ミッションは2.4LモデルがCVT、3.5Lモデルには5ATが搭載されています。10・15モード燃費は、車重が重くなりがちなSUVでありながら、2.4Lモデルが12.6km/L、3.5Lモデルが9.6km/L(ともに4WD)と健闘しています。
インテリアは、上下2枚翼構成のインパネにより、開放的でゆとりある室内空間を演出(左・中) 3列目シートは床下に格納することが可能となっている(右)
■半額以下の中古車が登場するなど、今が狙い目!
さて、そんなヴァンガードですが、他のボディカテゴリーに比べて値落ちの少ないSUVの中では、狙い目の存在といえます。登場から3年以上がたち、初回車検での買い替え需要が進んだからなのか、半額以下で売られている中古車も登場してきました。例えば、ゆとりたっぷりの3.5Lエンジンを搭載した350S。これの修復歴なし、走行6.5万kmの中古車が165.9万円です。修復歴にこだわらなければ、修復歴ありで走行6.2万kmの中古車が139万円というのもあるのです。ちなみに350Sの新車時価格は305.6万円なので、完全に半額以下です。
ちょっとオシャレなSUVを考えているみなさん、意外と忘れられがちなヴァンガードという手も考えてみてはいかがでしょうか? 今ならとてもオトクに買うことができると思いますよ。
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