第175回 マツダ アクセラスポーツ(現行型) 【おいしい中古車】
2011/05/27
■エコの概念も取り込んだホットハッチ
「エコ」と「スポーツ」は相反するベクトルのような気もしますが、マツダからi-stopを備えたアクセラスポーツ、ホンダからはハイブリッドのCR-Zが登場するなど、意外とこの分野の注目度は高いのかもしれません。なかでもアクセラスポーツは登場から2年というのに、早くも100万円以下の中古車が登場するなど狙い目のハッチバックです。マツダの基幹車種でもあるアクセラの2代目が登場したのは2009年の6月。CMでご存じの方も多いでしょうが、一番のトピックは「i-stop」と呼ばれるアイドリングストップ機構を備えていることです。これはその名のとおり、信号待ちの時などにアイドリングをストップするもので、燃費の向上が期待できます。
デザインコンセプトは、「アイデンティティの継承とエクスプレッシブへの進化」。初代のスタイルを継承しながらも、エモーショナルなデザインとしている(左右)
その効果は、信号や渋滞の多い都市部でより高くなり、ガソリン代が節約できるだけでなく、エコという観点でも魅力的なシステムです。気になるのはエンジン再始動時の違和感ですが、再始動時間が一般的なアイドリングストップの半分となる約0.35秒となっているので、あまり気になることはなさそうです。
エンジンは1.5Lと2Lの2本立てで(マツダスピードは2.3L)、i-stopが搭載されているのは2Lエンジンのほうになります。気になる燃費は16.4km/L(10・15モード燃費)で、ミッションは5ATが搭載されています。
一方i-stopのない1.5Lモデルですが、もともと排気量が小さいことや、燃費効率に優れるCVTを搭載していることもあって、10・15モード燃費は2Lモデルを上回る18.4km/Lを記録しています。「少しでも燃費の良いほうを」と考えるなら、1.5Lモデルを選ぶのも賢い選択と言えるかもしれません。
もう一つのポイントは、ゾーンレイアウトコンセプトという新しい考え方を取り入れたことです。これはドライバーの意思を早く正確に車に伝え、車からドライバーに各種情報やフィードバックを的確に伝えるものです。これを徹底的に追求することによって、ドライバーが安心して運転に集中でき、走りへの期待感が高まるスポーティで機能的な室内環境を実現しています。
1クラス上の高級感を目指し、インテリアは初代に比べ大幅に質感を向上させている(左・中)。2.3Lターボエンジンを搭載したマツダスピードもラインナップ(右)
■登場からたった2年で半額以下の中古車も登場!
さて、そんなアクセラスポーツですが、早くも二桁万円で買える中古車が登場してきました。今のところまだ1台だけなのですが、その価格は99万円。気になる中古車スペックは、修復歴こそありますが、走行距離は4.2万kmとまだまだこれからというところです。修復歴車は絶対NGという人にはオススメできませんが、「程度によっては修復歴車はオトク」と考える人には狙い目の一台ではないでしょうか。なぜなら、この中古車はi-stopを搭載した20Sなんですから。ちなみに新車価格は214万円なので、半額以下で買えることになります。
登場からたった2年で半額以下で買える車ってそうそうないと思います。今新車のコンパクトカー購入を考えているみなさん。ハンコを押す前に、ぜひアクセラスポーツの中古という手も考えてみてください。デミオよりワンランク上の車が、新車のデミオより安く買えますよ!
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第175回 マツダ アクセラスポーツ(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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