第164回 BMW 7シリーズ 760Li(旧型)【見つけたら即買い!?】
2011/05/18
■BMWが誇るV12エンジンを搭載したフラッグシップ
燃費性能の向上が叫ばれる昨今、大排気量車と並んで敬遠される傾向にあるのが多気筒車。V8すら数が少なくなっている中、V12エンジンを搭載している現行モデルはといえばトヨタセンチュリー、メルセデス・ベンツSクラス、フェラーリ599などわずかになっています。今回はある意味希少な、V12エンジンを搭載する旧型BMW 7シリーズ 760Liをご紹介します。トップグレードとなる760Liは、新車時価格1580万円という超高級車。4代目BMW 7シリーズの登場から約1年がたった2003年3月に日本導入されました。車名の「6」が表す6LエンジンはMAXで445psのハイパワーを発揮。同じく「L」が表すロングホイールベースは、セミ・リムジンと表現したくなるくつろぎの後席を備えます。
心臓部はバルブトロニックかつ直噴であるという、超高性能エンジン。前後のスタビライザーを機械的に制御するダイナミックドライブ、電子制御ダンパーを備えるアクティブサスペンション、横滑り防止装置のDSC、前車追従機能付きのアクティブ・クルーズコントロールなど、走りに妥協を許さない7シリーズらしい装備も備えられています。
他グレードとの外観上の違いは標準仕様のホイールが18インチであることくらい。一方で内装はシートやアームレストなどいたるところに本革を用いるフルレザー仕様が、他との差別化を図っています。ルーフの内張りはアルカンターラ、ウォールナットウッドは「象嵌(ぞうがん=一つの素材に異質の素材をはめ込む工芸技法)仕上げ」と、まさに最上級の名に恥じない仕様。
後部座席はまさにVIPにふさわしい内容です。携帯電話用ハンズフリーセットにアームレスト後方のクールボックス、さらにはリアモニター&DVDチェンジャーも装備。オーディオは「プロフェッショナルLOGIC7 HiFiシステム」で楽しむもよし、ドライバーに気を使ってアームレストのヘッドホン端子を利用するもよし。エアコンは後席の左右で個別に風量・温度を設定可能で、フロント同様に部位を細かく調整できるパワーシートも装備しています。
5月17日時点でカーセンサーnetに掲載されている旧型BMW 760Liの物件数は14台。価格は180万~575万円と、新車時価格の1580万円に比べればかなりリーズナブルになりました。200万円以下の中古車は10万km前後の多走行車か修復歴車ですが、300万円前後の予算が確保できれば走行距離5万km程度の中古車も手に入れることができる状況です。
旧型とはいえ、フラッグシップの威光はいまだ衰えることを知らない760Li。セレブリティな気分を味わいたい方、またドライバーズカーとしての魅力を忘れたくない人も、ぜひ下の検索窓に「BMW 760Li」と入力して検索してみてください。ちなみに燃費のほうは、筆者の経験上では高速道路でも5km/Lが精一杯。ガソリン代もガッチリ用意してからご購入を。
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