VOL1:ルノールーテシア16V 【100万円煩悩】
カテゴリー: クルマ
タグ:
2007/08/03
中古車は100万円もあればすっごく悩める。
とはいえ、予算200万円と比べれば当然、選択肢は限られる。
100万円って、意外と選ぶのが大変な数字で、だからこそ一番中古車選びの楽しさがあるんじゃないかと思っています。ボクらが編集記事の企画で、よくこの数字を使ったりするのはそういった理由から。しかも編集記事を作っているうちに、本気で買いたくなったりするし。100万円ってそれくらい具体的な数字なんです。
というわけで、ボクがもし(いやマジで近い将来)、今の愛車を手放して100万円で次の車を買うとしたら?と考えてみると、やっぱりたくさん煩悩が出てくるんですよ。
そんな中で一番最初にひらめいたのが、ルノールーテシア16V。これ、99年にモデルが追加されて02年のMC(目がいかつくなった時です)で、すぐに正規輸入のラインナップから外されちゃったんです。その間、わずか3年。そんなところが今のボクの愛車、アヴァンタイムに近しいものを感じます。
実はさらに言うと、当時、ボクの愛車はプジョー106XSi。その106XSiもまた、日本導入わずか1年でMCを迎えてS16に変わってしまった車なんです。どうやら、いつも幸薄い車が好きなようで…。
ともかく当時は、愛車106と、このルーテシア16Vのキャラがかぶってしまっていたので買う機会を逃し、ついつい今まで買わなかったんですけど。人間大きな車に乗ると次は小さな車が欲しくなってしまうのか、最近やけに気になります。しかもお値段、新車で219万円(消費税別)だったのが、今じゃ50万円しないものも探せますから。
1.6L・右ハンドル・MTのみ。ちなみにプジョー106XSiやS16に比べたら全然スポーティじゃありません。が、プジョーとはまったく別の、じわっ~っとコーナリングする気持ちよさがあります。106って車は、街中からヤル気ある、攻める感じがプンプンする車でした。ところがこいつにはそれがない。乗り心地はボディの小ささを感じさせないくらい心地よい。やわらかいんだけど芯がある。そのくせ山道をMTで走らせると「お!」ってな感じもある。
見た目もたれ目で、まさか走らせたらすごいんですって感じがないし。わかってる大人だけが選ぶというか。意外とフランスじゃ、おばあちゃんが、街中はおとなしく走ってるのに、小さな山を越えるときだけは突然タイヤ鳴らしまくりながら走ってたりするんじゃねーか的な。
シートもいいんですよ。106よりも断然ふっくらしているし。そういえば、ルノーのシートがいいって気がついたのは、この車がきっかけでした。
02年のMCで、代わりに2.0Lのスポールが入って消えてしまったこの車。ボクの腕じゃ1.6Lで十分です。1.6ならまだ走らせている実感がある。ルーテシア16V、いいと思うんですよねぇ。
<カーセンサーnet編集部ぴえいる>
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
VOL1:ルノールーテシア16V 【100万円煩悩】/旬ネタ