トヨタ イスト【概要編】
カテゴリー: クルマ
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2007/08/03
存在感と上質感を併せ持つ
スタイリッシュな5ドアハッチ
●コンセプト
幅広いユーザーを獲得した上質志向のコンパクトカー
ハッチバックをベースに地上高を上げた、スポーツクロスオーバーが流行の兆しを見せているが、国産車で先べんをつけたのはトヨタのイスト。i s t =「~する人」という英語の接尾語から命名された。
同時に「1st」という意味もあり、若年層ファーストカーをも狙って開発。しかし、世代や性別を超えて支持され、デビュー翌月には1万8000台を販売するヒットモデルとなった。
プラットフォームは初代ヴィッツのものを流用しており、一回り大きいアッパーボディを架装。このサイズ拡大は、主にデザインに充てられ、1クラス上の品質が追求されている。
グレード展開は、ベーシックなFとスポーティ路線のSの2系統でスタートした。その後、H17年のマイナーチェンジ時には、SのエアロパッケージがA(Aero)系グレードとして独立。同時に、イスト自体はネッツ店の専売車種となった。
●メカニズム
2種類のエンジンと電子制御式4ATを用意
エンジンはヴィッツに搭載されている1.3Lと1.5Lを流用するが、グレード展開からは1.5Lをメインとしていることがわかる。両車はストローク違いの同じエンジン。回転数やアクセルの踏み加減に応じて、吸気バルブの開閉タイミングを連続して切り替えるVVT-iを装備し、低速から高速までフラットなトルクを発生する。
トランスミッションは電子制御4ATの1種類。駆動方式はFFのほか、ビスカス式の4WDが一部グレードに用意される。
サスペンションは、フロントが全車ストラット式。リアはFF系がツイストビーム式、4WD系は5リンクリジッド式となる。A-Sグレードには専用のスポーツチューンを施したサスが採用された。リアブレーキはFグレードがドラム、SおよびA系グレードがディスク。
このほか、SとA-Sには、ディスチャージ式ヘッドランプも採用され、安全性が高められた。
●エクステリア&インテリア
塊感のある力強い外装とシンプルモダンな内装
下半身にボリューム感をもたせ、一回り大きなタイヤを履かせて力強さを出したデザインがイストの特徴。さらにA系グレードには、独自のフロントグリルが与えられる。前期モデルは前後バンパー下部とサイドステップを黒の未塗装としてSUVテイストを出していたが、後期モデルからボディ同色となった。
サイドはB/Cピラーがブラックアウトされているほか、リアのドアガラス以降にスモーク色のプライバシーガラスを採用。さらに、リアクォーターウインドウに曲面ガラスを使ってDピラーを隠すことで、重量感と軽快さを巧みに融合させている。
内装色は黒基調で、化粧パネルには銀のメタル調を採用。過度な装飾を排してモノトーンで統一された室内は、モダンな上質感を感じさせる仕上がりだ。
インパネはセンターメーターを採用しており、全車にタコメーターを装備。S系には本革ステアリングも採用される。
●インプレッション
硬めのサスペンションが小気味良い走りを実現
イストは1クラス上の上質感を出すため、静粛性に気を配ったという。同クラス他車に比べて吸音材が多用されており、加速騒音も少なく快適だ。
サスチューンはそこそこに硬く、背の高さから想像されるロールの大きさはほとんど感じられないはず。ハンドリングは適度に軽快で、コーナーでの安定感も高い。一方、リアシートは道路の補修跡を踏んだときなど、突き上げを感じる場面もある。
最小回転半径は5.3mと、コンパクトカーとしては大きい部類。購入を検討するなら、試乗する際にUターンや車庫入れなども試してみるとよい。
■狙い目グレード
物件数が多くて価格もこなれた前期型を狙え!
1.3F Lエディションは全年式を通して流通量が豊富。安価な物件も多く、オススメしたいグレードだ。出費を抑えたいなら、特に価格のこなれたH14 年式をチェックしよう。流通量が多いため、他年式では少なめな1.5S Lエディションも割に見つけやすいはずだ。なお、後期型はあまり流通しておらず、見つけるのは少々難しいかも。
■購入時のチェックポイント
リコール該当車両は整備手帳をチェック!
リコールで対象台数が最も多いのは、ドライブシャフトの不具合。これは、H14年6月からH15年5月までに製作された車両の一部に見られるものだ。該当車両の場合は、対応されているかの確認を忘れずに。また、前期型でもエアロパーツを装着した物件が意外に多い。この場合は、下回りをこすっていないかなどをチェックしておこう。
物件数が多くて価格もこなれた前期型を狙え!
1.3F Lエディションは全年式を通して流通量が豊富。安価な物件も多く、オススメしたいグレードだ。出費を抑えたいなら、特に価格のこなれたH14 年式をチェックしよう。流通量が多いため、他年式では少なめな1.5S Lエディションも割に見つけやすいはずだ。なお、後期型はあまり流通しておらず、見つけるのは少々難しいかも。
■購入時のチェックポイント
リコール該当車両は整備手帳をチェック!
リコールで対象台数が最も多いのは、ドライブシャフトの不具合。これは、H14年6月からH15年5月までに製作された車両の一部に見られるものだ。該当車両の場合は、対応されているかの確認を忘れずに。また、前期型でもエアロパーツを装着した物件が意外に多い。この場合は、下回りをこすっていないかなどをチェックしておこう。
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