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煩悩がうずくままに100万円中古車を物色するこの企画。今回はジャガーXJです。

94年10月にフルモデルチェンジしたこの車。100万円以下では6気筒モデルのXJ6-3.2がメインになります。是が非でもV8じゃなきゃヤダ!なら150万円出すか、もうちょっと値落ちを待つかしかありませんが、ボクは6気筒で十分です(燃費もいいし)。第一、見た目で誰も8気筒か6気筒かなんてわかんないし。

見た目でいえば、絶対100万円に見えないでしょ?この世代のジャガーなら。当時は「お医者さんが奥様用に」なんて噂もあったくらいですが、改めてこうしてみるとやはり美しい。全高が1360しかないんです。現行モデルより100ミリも低い。実際座ると他のセダンよりも低いなぁって感じがします。低いというか真横から見ると明らかに薄い。それでいてタイヤがでかい、でかく見える(16インチ)。

内装ではウォールナット(その辺の木目“調”ではなく、本物ですよ)が、これでもかってくらい贅沢に使われていて。本革はシートもドアトリム部分もたっぷり使われていて。ゴージャスな感じです(XJ6のシートはファブリックとのコンビ。それでも皮の部分のほうが多い)。

もう一度言いますが、これで100万円。それでこんな美しくて贅沢なサルーンが手に入る、ってところが美味しい。ただでさえセダンって安いし、やんちゃな改造がしにくくて、MベンツやBMWほどメジャーじゃないし、イタリア車・フランス車のようなマニアもいない→さらにお安い、ってことなんでしょうかね。

このモデルは、フォードがジャガーを傘下に収めてからの初のフルモデルチェンジですから、故障とかは少ないんじゃないかと思うんですけどね。エンジンマネージメントはデンソー(当時は日本電装)ですし。

試乗会に行ったときのことを覚えてますが、2870もあるホイールベースのおかげもあってか、とにかくたっぷりとした乗り心地。とはいえアメリカ車の「たっぷ~ん」とは違うし、ドイツ車のカチッとしたものでもなく、どちらかといえばちょっとフランス車に近い感じ?まぁ、ジャガーらしいとしか言いようがないのかも。3.2リッターの6気筒で十分パワーをもてあまします(ちなみに215馬力)。長距離が楽しくなります。

そういえば、運転席横のセンターコンソールにカップホルダーが付いたんですが(XJ6-3.2S以上のグレード)、当時の広報のご担当者が嘆いていたのを思い出します。「ジャガーに缶コーヒーは似合わない」って。100万円でもそういうラグジュアリーな車が手に入るわけですよ。やっぱり悩むよなぁ。煩悩&合掌。

<カーセンサーnet編集部ぴえいる>

 
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