第119回 フォルクスワーゲン ゴルフプラス【見つけたら即買い!?】
2010/05/26
■ちょっと背が高くて使い勝手のいい「ゴルフV」
世界のコンパクトカーのスタンダード的存在である、フォルクスワーゲンゴルフ。2004年に日本導入された5代目モデルはその人気に後押しされ、ツインチャージャーやターボと直噴エンジンを組み合わせた「TSi」や新世代のセミオートマチックミッション「DSG」を搭載したモデルなど、さまざまなバリエーションが生まれました。ボディタイプも同様で、ノーマルな5ドアハッチのほか、R32などの3ドアモデル、ステーションワゴンの「ゴルフヴァリアント」、ミニバンの「ゴルフトゥーラン」、クロスオーバーの「ゴルフプラス」などなど。基本構造が近しい、セダンの「ジェッタ」、オープンカーの「イオス」を含めると、実に多彩なラインナップとなります。
その中で、5ドアハッチの全高を85mm高くした、トールタイプのハッチバックモデルが、フォルクスワーゲンゴルフプラスです。2005年10月に発売開始されました。ラインナップは1.6Lの「E」(新車時価格245万7000円)と2Lの「GLi」(同284万5500円)の2種類。全長と全幅はゴルフと全く同じ大きさです。
内部も2列シートの5人乗りと、基本的にはゴルフと同じ仕様。ただ、背が高い分だけ後部座席とラゲージに余裕があるほか、リアシートにスライド&リクライニング機構が搭載されているのは特徴的。天井の4連オーバーヘッドコンソールなど、収納スペースも充実しており、一部モデルにはフロントシート下のトレイやシートバックテーブルも備えられています。
背が高いことで心配になるのが、ゴルフ特有の機敏な走行性能が失われているのではないかという点ですが、その差はほとんど感じられません。コーナリングでも直線でも安定性は極めて高く、エンジンは1.6L・2Lモデルとも低回転からスムーズに加速します。こと走行性能に関して、ハッチバックよりも明らかに劣るという点はないといっていいでしょう。
本稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されているフォルクスワーゲンゴルフプラスの物件数は21台。78.9万円という大特価の1台を例外とみれば、相場は115.5万~159万円と、100万円台前半~中盤の価格帯となっています。走行距離は3.5万km以下の物件が大半で、修復歴も全台なしと、状態の良い車両が多そう。「E」と「GLi」の価格差はほとんどありません。
室内の圧迫感が少なく、装備もちょっと便利仕様で、ラゲージも広い。高さ制限が一般的に1550mmである立体駐車場を利用されている方はともかく、車庫の高さに余裕がある方にはまさにオススメの一台です。興味をもった方は下の検索窓に「ゴルフプラス」と入力してみてください。
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