ホンダ オデッセイ VS スバル エクシーガ PART2:使い勝手が優れているのはどっち?
2009/01/14
PART2使い勝手が優れているのはどっち?
ホンダ オデッセイ
![]() ![]() ↑シートクッションは搭乗者の身体を優しく受け止めてくれる感覚で、ソファのような座り心地。しかし、セカンドシートはフロアトンネルが張り出しているため、3名乗車には不向き。通常時のラゲージは深く掘り込んだ形状で、背の高い荷物の積載に便利 |
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スバル エクシーガ
![]() ![]() ↑シアターレイアウトの採用により、どの席に座っても前方視界は良好。サードシートでもヘッドスペースの確保に努力しており、頭上の余裕は十分。また、広く使いやすいラゲージルームはレガシィでのノウハウが生かされ、数値でもオデッセイに差をつけている |
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上級サルーンのような雰囲気が持ち味
新型オデッセイのインパネは“自動車に詳しくない奥サンだと、横に乗っても買い替えたのがわからないかもしれない”と思う。段重ねの基本構成、宇宙船的雰囲気が新旧で酷似しているためだ。リポーター個人のオネストな感想として、外観同様、先代の焼き直し感を感じてしまうのは惜しい気がする。が、前述の意見を趣味の問題と度外視するなら、オデッセイの室内は、独自の世界観を作り出している。床と着座位置が低めで、上級サルーンのようなゆったりした雰囲気が持ち味。
特にセカンドシートはベンチ風というよりソファの感覚で、シートクッションもフカッと身体を優しく受け止めてくれる。ただし、アブソルートはFFであっても排気系の取り回しの違いによりフロアトンネルが張り出しているため、「フル乗車試乗」でも実は指摘があったのだが、3名着座には不向き。
サードシートは頭上空間こそ大人では最小限だが、先代よりも床、足回りのスペースはスッキリとしていて、アームレストもヒジを掛けやすい高さになっている。
ラゲージスペースは、リアゲート開口部のサイズ(とくに天地方向)のゆとりが際立つ。また“床下に回転&沈ませて格納する仕掛け”のサードシートにより、シート使用時は、バンパーレベルより深く掘り込んだ形状に。これは大型スーツケースを落とし込んで積載できたり、買い物袋を安定させて載せたりでき、使い勝手面で有効なものだ。
パッケージングの良さが光るエクシーガ
一方エクシーガは、インパネのベースはインプレッサのそれだ。が、インプレッサで目障りな翼状に左右に広がる加飾部分が常識的な水平基調に改められたり、塗装部位が増やされたり…と、やれる範囲の専用化が行われている。
その結果、全体的にインプレッサより落ち着き感、上質感があり好感がもてる。ステアリングのレザーの触り心地が、サラッと好感触なのも良い。
フロントシートは、眼前・ボンネット上の巨大な“パワーバルジ”が今どき存在感あり。また乗り込むと、天地方向だけでなく、左右のゆとりも十分なのに気づく。
セカンドシートは、シアターレイアウトのため前席より一気に座面高が上がった感じ。シート座面がやや平板なのが惜しいが、床が低く(座面高がある)、ヒザ前の空間も十分。さらにサイドウインドウの下端が低く窓が大きいので、開放感も実感できる。
サードシートも、さすがにヒザ前の余裕は贅沢なことを言えないが、頭上の余裕は十分。フロントシートから順に座面を高くしていきながら、かなり頑張って空間を確保していることがわかる。
ラゲージスペースは、それぞれの車種の画像に記入してある計測データにご注目いただきたい。ここから読み取れるのは、エクシーガが、いかに合理的にパッケージングを追求しているか、ということ。
特に“最大”の状態でエクシーガは、オデッセイよりも段ボールガ4個も余分に積載可能なことが今回判明した。レガシィでラゲージスペースの積載性に関するノウハウを積んだスバルらしい作りといえる。
実車では、2~3列がフラット状態で床面が広く文字通り平らなこと、後部ホイールハウスの張り出しがスッキリした形状で空間をイジめていないことなどが印象に残った。ラゲージスペースの最大幅のデータも、オデッセイに大きく差をつけている。
エクシーガの追求されたパッケージングの良さが光る。人が快適に過ごせるだけでなく、いざという時の荷物の積載性が頼もしいのがいい。
今回のまとめ
エクシーガの追求されたパッケージングの良さが光る。人が快適に過ごせるだけでなく、いざという時の荷物の積載性も頼もしい。次回予告
取り回しや駐車しやすさを検証しよう!
取り回しや駐車しやすさを検証しよう!
今回のテスト車両



ホンダ オデッセイ | |
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テスト車両 | アブソルート 289.0万円 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4800×1800×1545 |
ホイールベース(mm) | 2830 |
車両重量(kg) | 1630 |
最小回転半径(m) | 5.4 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 2354 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
151(206)/7000 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
232(23.7)/4300 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク容量 | 60L |
10・15モード燃費 (km/L) |
11.4 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
現在調査中 |
タイヤサイズ | 225/45R18 |



スバル エクシーガ | |
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テスト車両 | 2.0GT 278.25万円 |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4740×1775×1660 |
ホイールベース(mm) | 2750 |
車両重量(kg) | 1590 |
最小回転半径(m) | 5.5 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | 水平対向4DOHC+ターボ |
総排気量(cc) | 1994 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
165(225)/5600 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
326(33.2)/4400 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク容量 | 65L |
10・15モード燃費 (km/L) |
12.0 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
現在調査中 |
タイヤサイズ | 215/50R17 |
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ホンダ オデッセイ VS スバル エクシーガ PART2:使い勝手が優れているのはどっち?/旬ネタ
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