日産 キューブ VS トヨタ bB PART2:使い勝手が優れているのはどっち?
2009/02/18
PART2 使い勝手が優れているのはどっち?
日産 キューブ
↑フォトフレームを意識した窓は大きく、オプションのスタイリッシュガラスルーフを装着すれば、もともと高い開放感がより高まる。十分な広さを誇るラゲージは、6:4分割式リアシートをバックドア側からワンアクションで倒すことができるなど便利 |
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トヨタ bB
↑天地の狭い窓に暗い色の内装色の組み合わせで、広さは十分なのに閉塞感がある。個性的なインテリアデザインは若者向けだが、かわいい印象のキューブに対してこちらは男性的。ラゲージは床下にデッキアンダートレイが備わり、広いだけでなく使いやすい |
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快適な居住空間と使いやすいラゲージ
キューブのインパネは、ウェーブしたインパネアッパー面がやわらかなムードを作り出している。デザインの変化の度合いは、外観よりむしろ大きく、好き嫌いは別として進化感はあるし、全体の質感もそこそこ確保されている。ドアオープナーだけメッキとし、アクセントに使っている意図もよくわかる。ただし例の丸い窓は、ガラスは四角いわけだから、室内から見ると窓の4隅のデッドスペースがやや大きめ。気にならなければいいが、丸い窓に改造したディズニーランドのバスのようではある。
それと随所にあしらってある、例の波紋。カップホルダーの底はまあまあだが、天井にまであるのは、運転しているとわからないが、後席に座ってみると確かに目が回る気がしなくもない。
居住スペースとしてはキューブの室内は快適。bBに比べ着座位置が高く相対的に窓が低いから見晴らしもいい。フロアが平らな点も評価できる。前席の座面は先代はほぼ平らだったが新型は“シェイプ”が作られ、走行中の身体の収まりが良くなったし、左右中央のカップホルダー&ポケットも実用的だ。
後席は「フル乗車試乗」でも評価が二分した部分。ソファのようにかなりソフトなクッションであるのは事実で、着座時、勢いよく座るとシートベルトのバックルがオシリに当たることもある。
ラゲージスペースは、後席を使用した状態では奥行きは欲張っていない。が、掘り込み形状なので、買い物袋などの収まりはよさそうだ。横開きに真っすぐ開くドア(ということはドアが地面に対しほぼ垂直ということ)は、ほぼ先代と同じ仕組み。
バンパーの後方への張り出しが先代よりわずかに大きくなり、その分、手前からトランクまでがわずかだけ遠くなった。開口部が相変わらず大きいのは使いやすい。
個性的なデザインとゆとりのある室内空間が魅力
対してbBは、コンパクトな外観から想像するより室内スペースにゆとりがある。とくに後席は、着座位置が低く窓が高いものの、足下、横幅、(当然ながら)頭上など、どこもゆとりだらけ。これで明るい内装色ならもっと広々感が出せるだろうに…とさえ思う。キューブとは対照的だが、ダークグレーの不織布の天井素材は、色あいのせいもあり、ややチープに思えてしまう。
また前席も、ベンチシートの割には左右席ともに身体をしっかりと受け止め、支えてくれる形状に仕上げられていていい。ただし、例のオーディオを聴くための“まったりモード”は、リポーターは賛同しかねる立場。ポジションを崩した状態でエンジンが始動しなければまだいいが…。
インパネ形状は実に個性的だ。スピーカーを強調したデザインは、街のカーオーディオショップの作ったオートサロン用ショーカーのよう。グレードによりドアスピーカーやカップホルダー部に青いイルミネーションが入るのも、若向きということ。
空調の調節スイッチは実にシンプルなデザインだが使いやすい。半面、ATのポジション表示は、タコメーター左上の小さな液晶表示部に、ガソリン計/時計/オド&トリップ計と、せせこましく同居。見やすいとはいえない。前・後席ともドアのアームレスト部に設けられたカップホルダーは、手を置いた自然な位置にあり使いやすい。
ラゲージスペースは、バックドアの敷居と床に段差を作らないタイプ。後席を倒した状態でもそのまま床がフラットに続くから、大きく重い荷物を出し入れするのに向く。開口部形状は後ろから見ると大きな樽型だが、とくに実用の障害にはならない。
今回のまとめ
bBは遊び車風の見た目で誤解されやすいが、実は実用性も備えているのを再発見。居住空間自体の広さも頑張っていると思う。ここはbBに軍配を上げたい。次回予告
取り回しや駐車しやすさを検証しよう!
取り回しや駐車しやすさを検証しよう!
今回のテスト車両
日産 キューブ | |
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テスト車両 | 15X Vセレクション 170.1万円 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 3890×1695×1650 |
ホイールベース(mm) | 2530 |
車両重量(kg) | 1180 |
最小回転半径(m) | 4.6 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1498 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
80(109)/6000 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
148(15.1)/4400 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 45L |
10・15モード燃費 (km/L) |
19.2 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
現在調査中 |
タイヤサイズ | 175/65R15 |
トヨタ bB | |
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テスト車両 | Z“Lパッケージ” 157.0万円 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3795×1690×1635 |
ホイールベース(mm) | 2540 |
車両重量(kg) | 1050 |
最小回転半径(m) | 4.9 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1495 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
80(109)/6000 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
141(14.4)/4400 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 40L |
10・15モード燃費 (km/L) |
16.0 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
現在調査中 |
タイヤサイズ | 185/55R15 |
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