THE!対決

PART3 取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?

日産 ムラーノ
日産 ムラーノ 縦列駐車|THE!対決 日産 ムラーノ 車庫入れ|THE!対決
↑大きなボディながら最小回転半径がCX-7と同じ点は評価できるが、デザイン優先のためかウインドウ形状が変わっていて、特に後方視界は死角が多そう。それを補うサイドミラーは天地方向に大きく、バックカメラの補助もあって車庫入れはやりやすい
日産 ムラーノ 前方視界|THE!対決 日産 ムラーノ 後方視界|THE!対決 日産 ムラーノ 前方見切り|THE!対決 日産 ムラーノ 後方見切り|THE!対決
マツダ CX-7
マツダ CX-7 縦列駐車|THE!対決 マツダ CX-7 車庫入れ|THE!対決
↑ステアリングのスムーズさや挙動の自然さが良い方向に働いているCX-7。前方視界はフロントガラス付け根部分の段差が邪魔をしているが、後方視界は広く、車両感覚もつかみやすい。また、バックカメラも有効に活用できるため、車庫入れ、縦列駐車ともやりやすい
マツダ CX-7 前方視界|THE!対決 マツダ CX-7 後方視界|THE!対決 マツダ CX-7 前方見切り|THE!対決 マツダ CX-7 後方見切り|THE!対決

大きなサイドミラーとバックカメラでボディの大きさをカバー

ボディサイズは、ムラーノが全長×全幅×全高=4825×1895×1730mmCX-7が
全長×全幅×全高=4680×1870×1645mm。実際にはムラーノが145mm長く、25mm幅広く、85mm高い。

ホイールベース/最小回転半径は、ムラーノ=2825mm/5.7m、CX-7=2750mm/5.7m。スペック上、ムラーノのほうが75mmホイールベースが長いが、最小回転半径は奇しくも同一だ。

さて実際の取り回し性はどうか? 縦列駐車、車庫入れで検証してみた。

まず車庫入れだが、ムラーノは天地に大きいサイドミラーと見やすいバックカメラの画像の補助もあり、その点ではやりやすかった。バックカメラの画像は、車の想定軌跡が画面内でステアリング操作に連動して動くタイプ。最近のそれは精度も高いから、両隣の車に接触しないように車を動かせば、ほぼ理想的な位置に駐車が可能だ。

ただし、CVTの影響もあり、アクセル操作に対する最初の車の反応がやや敏感。このピクリ! という動きを覚えておく必要がある。

いっぽう縦列駐車は、背の高いSUVということもあり、少々慣れを要する面を実感。とくにムラーノは、最小回転半径がCX-7と同じという点は評価したいが、ボディサイズがやはり大きめであることは実感する。

そのうえ、フロントガラス下端の形状が折れ曲がっている(左右がハネ上がって見える)など、ウインドウ形状が変わっていて、大柄なボディのせいか、窓の面積が小さく感じる…といった気分的な負荷が、スムーズな操作へわずかながら抵抗になっている気がする。

自然な車の挙動やカメラ機能などで車庫入れも簡単

CX-7のほうは、アクセルやステアリング操作に対する車の挙動が自然なのがありがたい。とくにステアリングはスムーズ。またバックカメラも有効活用でき、実際の後方の車両感覚もつかみやすいので、車庫入れは楽に行えた。

縦列駐車はムラーノ同様、背の高いSUV特有の不利な面がある。特にインパネ上面の、ちょうどフロントガラス付け根部分の“段差”が視界の邪魔をしているように感じる。この段差がなければその分、低く(近く)見下ろせるのに…と思えてしまう点が残念。が、左サイドの死角を補うカメラ機能はありがたい。
視界チェック計測結果
  前方視界
車から1mはなれて
後方視界
車から1mはなれて
日産 ムラーノ 83cm 116cm
マツダ CX-7 78cm 112cm

今回のまとめ
両車、甲乙の判定は微妙。だが、ここはボディサイズが小さいほうのCX-7が物理的に有利という理由で評価しておこう。
今回のテスト車両
日産 ムラーノ フロント|THE!対決
日産 ムラーノ リア|THE!対決
日産 ムラーノ インパネ|THE!対決          
日産 ムラーノ
テスト車両 250XV FOUR
357.0万円
駆動方式 4WD
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4825×1895×1730
ホイールベース(mm) 2825
車両重量(kg) 1790
最小回転半径(m) 5.7
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 2488
最高出力
[kW(ps)/rpm]
125(170)/5600
最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
245(25.0)/3900
使用燃料 無鉛レギュラー
燃料タンク容量 82L
10・15モード燃費
(km/L)
11.0
実用燃費 (km/L)
e燃費提供
現在調査中
タイヤサイズ 235/65R18
※実用燃費のデータはe燃費の提供です
マツダ CX-7 フロント|THE!対決
マツダ CX-7 リア|THE!対決
マツダ CX-7 インパネ|THE!対決
マツダ CX-7
テスト車両 クルージングパッケージ
340.0万円
駆動方式 2WD
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4680×1870×1645
ホイールベース(mm) 2750
車両重量(kg) 1640
最小回転半径(m) 5.7
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC+ターボ
総排気量(cc) 2260
最高出力
[kW(ps)/rpm]
175(238)/5000
最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
350(35.7)/2500
使用燃料 無鉛プレミアム
燃料タンク容量 69L
10・15モード燃費
(km/L)
9.1
実用燃費 (km/L)
e燃費提供
現在調査中
タイヤサイズ 235/60R18
※実用燃費のデータはe燃費の提供です
Report/島崎七生人 Photo/奥隅圭之