フォルクスワーゲン ゴルフ VS シトロエン C4 PART.1 概要編
2009/06/16
フォルクスワーゲン ゴルフ 概要
主要諸元のグレード:TSIコンフォートライン | |||||
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ボディサイズ [mm] |
ミッション | エンジン種類 | 最高出力 [ps] |
最大トルク [kg-m] |
10・15モード燃費 (km/L) |
4210×1790×1485 | 7AT | 直4DOHC+ターボ | 122 | 20.4 | 16.8 |
ビッグマイナーとも呼べそうなV型をベースとする6世代目
今回の新型で実に6世代目/35年目となるフォルクスワーゲン ゴルフ。1974年の初代誕生以来、世界中のFF/2ボックスカーの教科書となってきた、コンパクトだが偉大なモデルだ。
そんなゴルフの最新型だが、注目すべきは先代の“V型”がベースになっている点。日本流ならビッグマイナーとも呼べそうだが、歴代モデルで毎回刷新を重ねてきたゴルフで、こんなことは初である。ルックスは顔つきこそ先に登場したクーペのシロッコとも共通する“シンプル系ツリ目顔”で、ボディパネルもショルダー部にエッジを入れるなどし、おおかたは新しい。が、目敏い人なら「ドアのガラスの形状が“V”と同じですね」と気づいたはず。むやみに変えずにコストを節約するのはフォルクスワーゲンらしいし、まさに今の時代の空気を読んだかのようだ。ボディサイズは全幅が30mmプラスした程度。
メカニズムも、ザックリと従来型の改良版。1.4LターボのTSIエンジン+ツインクラッチのDSG(今回の試乗車)も、V型で登場したフォルクスワーゲンご自慢のパワートレイン。スペック表で見る限り、7速のギア比は同じままで、エンジンスペックも同一だ。
今年4月の登場時点では、2グレードとシンプルな設定。今回試乗したTSIコンフォートライン(275万円)と、TSIハイライン(312万円)の2タイプで、後者はターボ+スーパーチャージャーにより160ps/24.5kg-mの高性能を叩き出す。価格設定も妥当で、とくにコンフォートラインの数字には説得力がある。
シトロエン C4 概要
主要諸元のグレード:1.6T エクスクルーシブ | |||||
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ボディサイズ [mm] |
ミッション | エンジン種類 | 最高出力 [ps] |
最大トルク [kg-m] |
10・15モード燃費 (km/L) |
4295×1775×1480 | 4AT | 直4DOHC+ターボ | 140 | 24.5 | 10.5 |
1.6Lターボエンジンが搭載されたマイチェン版モデル
シトロエンでフォルクスワーゲン ゴルフの競合車といったら、このC4ということになる。C4名義では現行車が初のモデルだが、ゴルフをライバルに想定していたのは前任車“ZX”の時代から。シトロエンというと、マニアが「ハイドロ」と呼ぶガスとオイルを用いた独自のサスペンションがユニークだが、C4はコンベンショナルなコイルバネを用いたシトロエン。普通に車している…点が特徴だ。
今回のロケに連れ出したのは、ゴルフの新型に合わせるかのように登場した、フェイスリフトを受けたばかりのモデル。変わったのは顔回りだが、新旧を比べると、新型のアングリと開いたグリル形状などやや当たり前になってしまった気もするし、サイドウインドウの上品だったクロームの縁取りが黒塗りになってしまったのも何故だ!? と思えなくもない。
が、マイチェン版のトピックは、むしろ性能面にあるのだった。何と今回の試乗車は“1.6T”のグレード名が示すとおり、あのミニクーパーSにも搭載される1.6LのDOHCツインスクロールターボが搭載されたのである。グループのプジョーもすでに搭載済みながら、温厚・穏便なキャラのシトロエン C4との組み合わせはいかに…!? といった第一印象。ちなみに自然吸気版も設定され、なぜかクーペはコチラで、すべて4速ATの設定。従来型は1.6Lと2Lの設定だったが、「今までのルックスのほうが微妙にいい」というなら、マイチェン前の中古車を狙うのも手か。
次回はVW ゴルフとシトロエン C4の走行性能をチェックするぞ!