Report / 古賀 貴司

初めての一台にぜひ

最近でこそコンパクトカーといえば国産勢が頑張っていますが、もともとはヨーロッパ勢が強かったセグメントです。ヨーロッパを旅行するとわかるのですが、富裕層を除けば大体がコンパクトカーを愛用しているのです。キビキビ走れて、燃費も良く、車両価格が低めに設定されていることが魅力なのでしょう。最近ではコンパクトカーの競争が激化し、個性を競うようになっています。気になる車はカタログや中古車物件をご覧ください。

第10位はフォードフォーカス(現行)。フォードブランドはアメリカながら、開発されたのはヨーロッパで、実際に走りを含めた質感はアメリカのものとはまったく別物。ヨーロッパの自動車メディアでは、VWゴルフに勝るとさえ評されています。でも日本ではまったくと言っていいほど、売れていません。だから中古車相場はお得感たっぷり。街であまり見かけることもないので、差別化まで図れてしまいます。百聞は一見にしかず、ということで試乗されたし!

第9位はマツダアクセラスポーツ(現行)。コンパクトカーの聖地とも呼べるヨーロッパで、しっかり受け入れられたことは賞賛に値するでしょう。たしかに見映えはスポーティだし、車内は思いのほか広いです。普段1人で使う、というドライバーにはピッタリなサイズ。“やっぱりマツダだなぁ"と思わせる足回りのセッティングは、ワインディングを走らせて真価を発揮します。エンジンバリエーションも豊富だし、一部モデルではMTも選べるようになっています。いかがでしょう?

第8位はホンダフィット (旧型)。新型は登場したばかりとあって、お得感は少ないです。それに比べてロングセラーとなった旧型は、値下がりし始めてきたようです。それにしても初代フィットが登場したときは、驚きの連続でした。あのボディサイズからは想像できないほどの広さを誇りますし、運動性能が思いのほか優れています。もちろん、スポーツカーではありませんが、実用的な車であそこまで楽しく走れるものは少ないと思います。燃費もすこぶる良い。

第7位はルノーメガーヌ(現行)。舶来ものコンプレックスではありませんが、これほどまでに個性を打ち出せる車って凄いと思いませんか?シトロエンほど独特な乗り味はないですが、この奇抜なルックスは脱帽ものです。不思議と同じことを国産車でやっても、売れないんでしょうね。現にWiLL Viのリアに若干似ているように思いますもん。パーツの一部には「NISSAN」の文字が刻まれていて、ルノーと日産の関係性をうかがい知ることもできます。意表を突いた選択としていかが?

第6位はBMW1シリーズ。歴代、コンパクトシリーズを作り続けてきたBMWですが、tiに比べてようやくコンパクトに本腰が入ってきたように思います。それまでは3シリーズコンプレックスすら感じさせるデザインでしたが、それがかえって良くなかったように思います。ちょっと値段が高いのがネックですが、かなり激しく楽しめます。とにかく運転して楽しいのは、小気味良さを体感させてくれるからでしょうね。それでいて、ちょっと高級感もあるんですから。

木曜日には5位から1位をご紹介します。

フォトコレクション

写真:第10位:フォードフォーカス

第10位:フォードフォーカス(現行)

写真:第9位:マツダアクセラスポーツ

第9位:マツダアクセラスポーツ(現行)

写真:第8位:ホンダフィット (旧型)

第8位:ホンダフィット (旧型)

写真:第7位:ルノーメガーヌ

第7位:ルノーメガーヌ(現行)

写真:第6位:BMW1シリーズ

第6位:BMW1シリーズ(現行)