パワー優先のターボベスト10≪前編≫ 【なんでもベスト10】
カテゴリー: クルマ
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2008/06/09
ノスタルジックな気分にも浸れるターボ車
最近、欧州ではエコのためのターボが増えつつありますが、我々がイメージするのは速さのためのターボ。なかにはある一定の回転数を超えると、急激にターボの効用が表れるドッカンターボなんて呼ばれる車もありました。最近は制御技術が向上したからか、今では懐かしさすら感じさせてくれます。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。
第10位は三菱レグナム(絶版)。なかでもVR-4は2.5Lエンジンにツインターボチャージャーを装着しているんですから、本当に過激な車でした。絶版になってから6年が過ぎ、状態の良いものに乗るにはそろそろラストチャンス。もちろん、手間暇かけてリフレッシュしてやるのも楽しいつき合いになることでしょう。ステーションワゴンという機能性をもちながら、スポーツカー顔負けの加速をツインターボがもたらします。三菱がこの手の車を作らなくなったのは、寂しいです。
第9位はマツダAZ-1(絶版)。ちっちゃなスーパーカー、と呼んでも過言ではありません。ガルウィングドアはひときわ注目を集めますし、スタイリングもさながらスーパーカー。軽自動車枠で、よくぞ作ったものだと感心させられます。ターボはいわゆる“ドッカン"系で、雨の日の運転には注意を要します。高速道路での直進安定性は、すこぶる悪いです。ちゃんと走らせることができたなら、ドライバーはかなりの満足感に浸れます。中古車相場が高値安定しているのが唯一の難点。
第8位はマツダRX-7(絶版)。排気量わずか1300ccのロータリーエンジンは、アクセルを踏み込むと独特なサウンドとともに一気呵成に回ります。軽量化へのこだわりは半端なく、タイヤ交換に使うジャッキでさえアルミ製になっているほどです。低速域ではトルクの細さを感じますが、回転数が上がるにつれターボの威力が発揮されます。胸がすくわれるような加速は、まるでジェットコースターに乗っているかのような錯覚を覚えるほどです。できればMTで楽しみたいです。
第7位はトヨタカルディナ(絶版)。スバルレガシィブームに追随すべく、トヨタが生み出したカルディナ。最強モデルの「GT-FOUR」は強烈なターボに4WDという、ターボスポーツカー定番の組み合わせです。とにかく重心が低く、這うように突き進みます。低回転域では物足りなさを感じるのですが、中速域からターボがガッツリ利きます。ヤンチャなルックスをしていますが、実力だって備わっています。後ろから煽られたら、アクセルをぐっと踏み込めばぶっちぎりです。
第6位はアウディオールロードクワトロ(旧型)。2.7Lエンジンにツインターボを備えた実用的ステーションワゴン。荷室は広いし、走りは強烈。おだやかなルックスとは裏腹に、かなりの高速クルーザーです。ようやく200万円台でも探せるようになりましたから、予算の合う人にはぜひオススメします。アウディ車は全般的に硬めの足回りですが、オールロードクワトロは最低地上高を確保するためにちょっと背が高い。足回りのストロークがその分増えているのか、快適です。
木曜日には第5位から1位までを発表します。