冬はオープンカーのバーゲンシーズンかも

エンスーは冬にこそヒーターを全開にし、オープンカーの屋根を開けて走らせるものです。周囲の人は“寒そう”という目で見ますが、オープンカーに乗っているほうは思いのほか暖かいんです。オープンカーの中古車販売も冬は不調なのか、なぜか値下がりするです。オススメできるオープンカー、10台をピックアップしてみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。高嶺の花に感じていた車が、意外とリーズナブルになって身近な存在になっているかもしれません。

第10位はM・ベンツSL(現行)。新車時価格1000万円オーバーの車が、今では300万円台後半から狙えます。それだけでも買う価値を見出せるばかりか、世界最高峰のオープンカーだけあって魅力は色あせていません。走りはアクティブボディコントロールと呼ばれる電子制御サスペンションのおかげで、どこまでもフラット。ボディロールを感じさせることなくグイグイ魔法の絨毯のように走り抜けてくれます。絶対的な金額こそやや高めですが、絶対的に満足度は高いです。

第9位は日産フェアレディZロードスター(現行)。「ロードスター」という名前がついていますが、軽快感よりもグランドツアラー的な要素のほうが色濃く感じられる車です。高速道路で、どこまでもダラーっと走りたくなる車です。中古車が100万円台半ばから狙えるのは、コストパフォーマンスが高いでしょう。老若男女問わず、誰にでもオールマイティに似合います。3.5LのV6エンジンは当時のスカイライン、エルグランドと共通ですが、満足度の高いパワフルさがあります。

第8位はジャガーXKコンバーチブル(旧型)。新車時の販売台数が異常に少なかったのか、中古車が海外に輸出されているのか、カーセンサーnetで掲載されている物件数は異様に少ないです。だから雰囲気が気に入った人は、今すぐにでも買っておくべきかもしれません。曲線美を前面に押し出した雰囲気はモダンなのですが、どことなくクラシカルな気分さえ味わわせてくれます。デビューから10年以上がたっていますが、今でも古臭さを感じさせないのはデザイン力のおかげでしょう。

第7位はトヨタソアラ(絶版)。ハイソカーブームの火つけ役だったソアラですが、4代目でメタルルーフをもつオープンカーへと進化して、新車時価格もグッと引き上げられました。現在もレクサスブランドから「SC」として販売されているだけあって、“現行型”のような雰囲気が手ごろに味わえます。最終型セルシオと同じエンジンが搭載されているだけあって、低速トルクたっぷりの走りを静粛性とともに満喫できます。日本人が定義する、高級オープンカーといったところでしょう。

第6位はマツダロードスター(現行)。新車でも中身を考えればリーズナブルな値段ですが、ここ最近ロードスターの相場がグッと落ちて身近な存在になっています。衝突安全性の向上のため、ボディは大きくなりましたけどエンジンの排気量もアップしましたし、徹底的な軽量化のおかげで旧型に負けず劣らない軽快感があります。“素”で満喫するもよし、自分好みにチューニングしていくのも楽しいでしょう。絶対的な速さという観点からは語れない、運転する楽しみを教えてくれる車です。

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第10位:M・ベンツSL(現行)|なんでもベスト10

第10位:M・ベンツSL(現行)

写真:第9位:日産フェアレディZロードスター(現行)|なんでもベスト10

第9位:日産フェアレディZロードスター(現行)

写真:第8位:ジャガーXKコンバーチブル(旧型)|なんでもベスト10

第8位:ジャガーXKコンバーチブル(旧型)

写真:第7位:トヨタソアラ(絶版)|なんでもベスト10

第7位:トヨタソアラ(絶版)

写真:第6位:マツダロードスター(現行)|なんでもベスト10

第6位:マツダロードスター(現行)

Report / 古賀 貴司