個性たっぷりの輸入車でもこんなに破格!

当然使えるし走れるのに、見た目よりも安い車ってコストパフォーマンスが高いと思いませんか? 中古車物件をチェックしてみると、様々な掘り出し物が潜んでいることがわかります。かつては高嶺の花だった車たちも、時の流れには逆らえません。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。デビューから時間がたったあんな車やこんな車、予想以上に安くなっていることがあるものです。

第5位はポルシェボクスター(旧型)。2.5Lモデルの前期型なら100万円台前半、2.7Lの後期型でさえ100万円台後半から狙えます。ボクスターは旧型ではありますが、中古車相場としてはマツダロードスターやホンダS2000と同レベル。新車時価格を考えれば、お買い得です。ステアリングレスポンスやブレーキのフィールには、ポルシェならではのスポーティさがあります。カッコだけなら前期型で、走りも重視するなら後期型をオススメします。見た目はかなりゴージャスですよ。

第4位はボルボS60(旧型)。乗り心地はボルボらしいゆったりとしたもので、ドイツ車のようなキッチリカッチリした雰囲気とは違う温もりを感じさせてくれます。M・ベンツCLSがクーペスタイルのセダンともてはやされましたが、実はボルボS60のほうがデザインとしては先行していました。ステーションワゴンモデルの人気が根強いボルボですから、セダンは一般的に不人気。よって中古車相場も破格に安いです。ルックスは若々しくスポーティで、ちょっと高そうにさえ見えるんですけどね。

第3位はアウディオールロードクワトロ(旧型)。ようやく100万円台半ばから狙えるようになりました。ステーションワゴンとしての高い実用性、2.7LのV6ツインターボエンジンがもたらすハイパフォーマンス、クワトロシステムが実現させるオン・ザ・レイル感覚など、どれを取ってもゴージャスです。そういう意味でのコストパフォーマンスは、最高峰かもしれません。メチャメチャ高そうな印象こそないかもしれませんが、凛とした佇まいは伊達ではありません。かなりオススメです。

第2位はM・ベンツSLクラス(旧型)。100万円以下からも狙えます。もう大分古くなりました。しかし、同時に“味”が出てきました。M・ベンツ最高級オープンモデルとしてのギラギラ感が薄れ、年の功を感じさせる雰囲気が出ているんです。車としての性能は、十分に現代の車として通用するレベルにあることが特徴です。そこはさすが、かつての最高級オープンモデルです。メンテナンスコストは多少かかるでしょうが、満足度は高いはずです。DIYやパーツの個人輸入で工夫しましょう。

第1位はアルファロメオアルファ166(現行)。オススメしたいのは前期型です。性能うんぬんに期待しないでください。特徴的なフロントマスクは、ほかのメーカーではなし得ない個性があります。しかもインテリアのセクシー度と言ったら、パリコレのモデル級です。100万円以下でこんなにカッコ良い車が手に入るなんて、いい時代です。誰がどう見ても100万円以下から狙えるなんて思わないでしょう。そういう意味においては、ファッション感覚で楽しんでもらいたい一台かもしれません。

フォトコレクション

写真:第5位:ポルシェボクスター(旧型)|なんでもベスト10

第5位:ポルシェボクスター(旧型)

写真:第3位:アウディオールロードクワトロ(旧型)|なんでもベスト10

第3位:アウディオールロードクワトロ(旧型)

写真:第2位:M・ベンツSLクラス(旧型)|なんでもベスト10

第2位:M・ベンツSLクラス(旧型)

写真:第1位:アルファロメオアルファ166(現行)|なんでもベスト10

第1位:アルファロメオアルファ166(現行)

Report / 古賀 貴司