MINI▲2020年11月27日発売の『カーセンサーEDGE』はミニの特集である。1959年にクラシックミニが登場して以来、常に世界中から愛されてきたミニは、その愛らしいルックスも相まって、常にここ日本においても人気者であり続けている。今月はその理由、魅力、買いのモデルを検証してみたい

天才エンジニアが生み出したFFハッチバックの傑作車

1959年、小さいのに実用的な大衆モデルとして登場し、FFレイアウトの可能性を広げたクラシックミニ。天才エンジニアと称されたアレック・イシゴニスが生み出したその傑作車は、2001年よりBMWが後継車を販売し、今もクラシックミニと同じ英国の工場で作り続けられている。

クラシックミニは約40年間、ほぼ同じデザインで生産され続けた。BMWミニは現在3代目へと進化しているが、ぱっと見て見分けがつかないほどデザインコンセプトにブレはない。まさに、大胆にデザインを変える必要がない車、それがミニではないだろうか。そしてその愛らしいルックスからは想像できない走行性能の高さも引き継がれてきた。この2つの軸によりミニは常に人気輸入車の地位を守り続けているのである。
 

MINI▲ミニの基本ボディバリエーションであるハッチバックモデル。3代目となる現行型は小さいボディをフルに生かして、荷室の積載量は3ドアモデルで211L、5ドアモデルで278Lと、十分なスペースも確保している。新車価格は3ドアが267万円から、5ドアが284万円から
MINI▲クラシックミニの時代からラインナップされ、現在も人気が高いワゴンタイプのクラブマン。デビュー当初は右側ドアと荷室のトビラが「観音開き」だったが、現在は荷室のみの設定に。ミニのデザインを踏襲しつつ、ワゴンの利便性も備えているため、性別や年齢を問わず高い人気を誇っている。新車価格は335万円から

実は中古車の流通台数はゴルフより多い!

現在、ミニのボディバリエーションはハッチバック、カブリオレ、ワゴンのクラブマン、SUVのクロスオーバーの4種類である。中古車で探すのであれば、過去にラインナップされていた2シーターのクーペとそれをベースにしたオープンモデルであるロードスター、そしてクーペSUVのペイスマンまで選ぶことができる。

ミニの日本における新車の販売台数は毎年2万台前後と輸入車としては非常に多く、2018年には2万5000台を突破している。当然、中古車では、ボディカラーやストライプの有無、そして前述したボディバリエーションと、一言「ミニ」といっても目移りするほど選択肢は豊富。もちろん、クラシックミニまで含めれば……相当な数になる。ちなみに2020年11月現在、カーセンサーEDGEでミニのハッチバックモデル(全世代)を検索すると流通量は輸入車の定番とも言えるフォルクスワーゲン ゴルフをしのぐ1244台だった。

BMWミニは人気ゆえに中古車市場でも流通量は多く、初代なら中古車平均価格40万円台、2代目なら同80万円台、3代目が同250万円台で探すことができる。また、走りのトップグレードであるJCW(3ドア)であればおよそ250万円から探せる。

新車でアップデートされた燃費性能や安全性能を手に入れるのもいいだろう。また、中古車で豊富な選択肢からお気に入りの1台を探すのも楽しいはずだ。買う前から買った後まで高い満足度を約束してくれる車、それがミニなのである。
 

“MINI▲ミニのトップグレードであり、最も過激なスポーツモデルがJCW(JOHN COOPER WORKS)である。元々クラシックミニは軽さを生かした走りを武器にしていたモデルで、JCWはその伝統をある意味最も色濃く継承していると言える。ハッチバック、カブリオレ、クラブマン、SUVのクロスオーバーと複数のボディタイプに設定されている。ハッチバック(3ドアモデル)のJCWは新車価格が470万円

「SILENT SIREN」ひなんちゅ こと梅村妃奈子さんが欲しいのはミニクロスオーバー

“MINI▲ミニクロスオーバーが欲しいという、人気ガールズバンド「SILENT SIREN」の梅村妃奈子さんにも登場いただいた

ミニの特徴のひとつに、女性人気の高さがある。一体、ミニのどんなところに惹かれるのか? 今回の特集ではミニクロスオーバーが欲しいという、人気ガールズバンド「SILENT SIREN」の梅村妃奈子さんに登場いただき、その理由を尋ねてみた。気になる答えは……カーセンサーEDGE 1月号の特集をぜひご覧ください。

文/編集部、写真/デレック槇島、イラスト/あべ あつし

カーセンサーEDGE 1月号
本当のMINIを知っていますか?

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