▲東京都江戸川区の菅原橋交差点にある11差路の交差点。迷わず曲がることはできるのか?渋滞は起きていないのか? 実際に行ってみた ▲東京都江戸川区の菅原橋交差点にある11差路の交差点。迷わず曲がることはできるのか?渋滞は起きていないのか? 実際に行ってみた

多差路エリアへ、いざ!

筆者の近所には交通量の多い5差路がある。先日、その5差路で北方向へ直進しようとしたら、南東方向から入り込んできたプリウスとあわや衝突しそうになってしまった。事故は免れたが、肝を冷やした瞬間だった。驚いて少しチビった。車に傷はつかなかったが、心に小さな傷がついてしまった。歳は取りたくないものである。

しかし、この広いニッポン、5差路はおろか6差路や7差路、それ以上の多差路地帯があると聞く。果たして5差路くらいで危険な目に遭っている私が、そんな「超多差路」に対応できるのか。というわけで、ものは試しと日本で最大の多差路地帯に行ってみることにした。

今回、訪れるのは東京都江戸川区の菅原橋交差点だ。千葉街道(国道14号線)を擁するココは、なんと11差路という他に類をみない交差点だ。6差路でもなかなかお目にかかれないのに、こちらは11差路。2ケタである。

出発前にGoogleのストリートビューで確認してみたところ、単純な放射線状の多差路ではなく、奥まった場所にY字道路があったりして、非常に複雑な形の多差路だということが判明。これはチビるだけではすまないぞ……。そんなイヤ~な予感を抱きつつ現地へ向かった。

▲出発地点である東京駅から首都高を使い、わずか30分ほどで目的地付近に到着。標識が見えてきたが、6つの道路しか表記されていない。残りの5本はいずこへ!? と、にわかにミステリー要素を足してみたが、単に省略されているだけだろう ▲出発地点である東京駅から首都高を使い、わずか30分ほどで目的地付近に到着。標識が見えてきたが、6つの道路しか表記されていない。残りの5本はいずこへ!? と、にわかにミステリー要素を足してみたが、単に省略されているだけだろう
▲標識から50mほど進むと、ついに菅原橋交差点に到着。写真を説明させていただくと、手前の3車線の道路が千葉街道で、その向こう側に6つの道が伸びているのが見える。交差点近くの駐車上に車を停め、実際に道路の本数を数えてみることにする ▲標識から50mほど進むと、ついに菅原橋交差点に到着。写真を説明させていただくと、手前の3車線の道路が千葉街道で、その向こう側に6つの道が伸びているのが見える。交差点近くの駐車上に車を停め、実際に道路の本数を数えてみることにする
▲どうやら車の通れないこのような細い道も含めると、11差路の模様。正直かなりの無理矢理感は否めないが、11差路は11差路だ。もはや交差点以上に多差路の定義がなにがにやらだが、これでよしとしよう。細かいことは気にしてはいけない ▲どうやら車の通れないこのような細い道も含めると、11差路の模様。正直かなりの無理矢理感は否めないが、11差路は11差路だ。もはや交差点以上に多差路の定義がなにがにやらだが、これでよしとしよう。細かいことは気にしてはいけない
▲11差路を地図にすると↑こんな感じ。これで、おそらくお分かりいただけたと思うが、より立体的に菅原橋交差点を見たい方は、参照リンクから確認してみてほしい ▲11差路を地図にすると↑こんな感じ。これで、おそらくお分かりいただけたと思うが、より立体的に菅原橋交差点を見たい方は、参照リンクから確認してみてほしい
▲さて、しばらくの間、菅原橋交差点の車の動きを観察。皆スムーズに曲がっていて、迷っている様子はなかった。交通量の多い夕方の時間帯ながら、渋滞も起こっていない。交差点にある交番の真面目そうなお巡りさんにお話を伺うと、「最近配属されたばかりですが、これまでに事故は見ていません」とのこと。筆者が実際走ってみても、一瞬、複数の信号機に戸惑いを覚えるがスムーズに通行できた。意外にも整理できているようだ ▲さて、しばらくの間、菅原橋交差点の車の動きを観察。皆スムーズに曲がっていて、迷っている様子はなかった。交通量の多い夕方の時間帯ながら、渋滞も起こっていない。交差点にある交番の真面目そうなお巡りさんにお話を伺うと、「最近配属されたばかりですが、これまでに事故は見ていません」とのこと。筆者が実際走ってみても、一瞬、複数の信号機に戸惑いを覚えるがスムーズに通行できた。意外にも整理できているようだ
▲唐突だが、ここで「多差路を曲がるとき、カーナビはきちんと案内してくれるのか?」を検証。こういった多差路こそ、きちんと案内してくれるかを確認したい。方向感覚皆無の筆者には実に切実だ。目的地をセットし交差点に近づく。あれ? そろそろ曲がるのだが。……なんと無言! 交差点を曲がっても、このカーナビは無視を決め込んでくれたのである!と憤ってみたが、どうやら目的地が近すぎると案内してくれないようだ ▲唐突だが、ここで「多差路を曲がるとき、カーナビはきちんと案内してくれるのか?」を検証。こういった多差路こそ、きちんと案内してくれるかを確認したい。方向感覚皆無の筆者には実に切実だ。目的地をセットし交差点に近づく。あれ? そろそろ曲がるのだが。……なんと無言! 交差点を曲がっても、このカーナビは無視を決め込んでくれたのである!と憤ってみたが、どうやら目的地が近すぎると案内してくれないようだ
▲ということで、今度は現在いる道路から3本隣の道路へ目的地をセットして案内開始。「左舷10時ノ方向ヘ左折シテクダサイ」とか言ってくれると面白いのだが、実際は「左折、斜め左デス」と、そっけないお答え。カーナビの表示を見てもらえれば分かるが、斜めの道路は2つある。そのどちらかまでは案内してくれなかった ▲ということで、今度は現在いる道路から3本隣の道路へ目的地をセットして案内開始。「左舷10時ノ方向ヘ左折シテクダサイ」とか言ってくれると面白いのだが、実際は「左折、斜め左デス」と、そっけないお答え。カーナビの表示を見てもらえれば分かるが、斜めの道路は2つある。そのどちらかまでは案内してくれなかった
▲曲がる道を変えて、何度かこの菅原橋交差点を通ってみたが、先日のような危険な目に遭うことはなかった。多差路だからこそ、通行者のことをよく計算された優しい交差点だった。きっと街のシンボル的な存在であろう、この交差点。近所にお住まいの方々は胸を張って日本最大級の多差路を誇っていただきたい(満足げ)。そんなことを考えながら帰路につく筆者であった ▲曲がる道を変えて、何度かこの菅原橋交差点を通ってみたが、先日のような危険な目に遭うことはなかった。多差路だからこそ、通行者のことをよく計算された優しい交差点だった。きっと街のシンボル的な存在であろう、この交差点。近所にお住まいの方々は胸を張って日本最大級の多差路を誇っていただきたい(満足げ)。そんなことを考えながら帰路につく筆者であった
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