▲まだ見ぬ「お宝」を求めて、いざ出発! ▲まだ見ぬ「お宝」を求めて、いざ出発!

600万人が熱狂する宝探しゲームにレッツ・チャレンジ!

世界のあらゆる場所に「お宝」が眠っている…!? そんなウワサを聞いた先日、あるWEBサイトを訪ねてみました。その名は「GEOCACHING(ジオキャッシング)」。無料の会員登録(有料会員コースもあり)をすれば、誰でもカンタンにお宝が隠された位置を見られるという、何とも気前のいいサイトです。

「ジオキャッシング」は、スマホなどに搭載されているGPS機能を使って、ジオキャッシュと呼ばれる「お宝」を探し当てるというゲーム。日本ではまだ一般的とは言えませんが、スマホやハンディGPSがあれば誰でも楽しめるという手軽さから現在、世界中で600万人以上の人が楽しんでいます。

もちろん、「お宝」といってもウン百万円もの大金が眠っているわけではなく、ジオキャッシュの中身の大半はミニカーなどの小さなオモチャと記録を残すためのノートがほとんど。宝の中身よりも見つける過程に楽しさがあるのです。

▲例えば、ジオキャッシュの中身はこんな感じ! ▲例えば、ジオキャッシュの中身はこんな感じ!

「地図上の場所と座標が記されているなら、見つけるのはカンタンでしょ?」と思いがちですが…多くのジオキャッシュは巧妙に隠されているため、あと数mまで近付いていても実際に見つけるのは難しいんです! 例をあげると本物そっくりな造花の下や少しだけ浮いている石垣の奥など「一体、どうやって隠したの?」と思うようなところにジオキャッシュが隠れていた…なんてこともあるみたいです。

難易度の高いものになると、カヌーを使ったり、岩登りをしないとお宝にたどり着けないなど、まさに映画「インディ・ジョーンズ」さながらの世界! まだ見ぬ宝を探し当てるという好奇心がくすぐられます。

そんな「ジオキャッシング」、私も体験してみようではありませんか!

▲スマホ専用のアプリもあり、さらに「ジオキャッシング」が手軽に楽しめるように! ▲スマホ専用のアプリもあり、さらに「ジオキャッシング」が手軽に楽しめるように!

まさかのアクシデント発覚。そのとき、取った行動は…

日本だけでも2万ヵ所以上あるというポイントの中から私が選んだのは、自宅から約10kmの所にある公園内に隠されたジオキャッシュ。一見すると「本当にこんな所にお宝が埋まっているの?」と疑ってしまうようなごくフツーの公園です。

▲ハンディGPSを片手にいざスタート! それにしても何だろう、このワクワク感… ▲ハンディGPSを片手にいざスタート! それにしても何だろう、このワクワク感…

WEBサイト上では地図と緯度経度の座標、説明文でジオキャッシュの位置が示されています。近くの駐車場に車を止めて早速、徒歩で1kmほど散策。あらかじめ座標を地図上で確認してハンディGPSに入力していた私は、着実に宝の在りかへと近づきつつあった…はずですが……

▲歩くこと数分、お宝まであと数m!というところまで来たものの…… ▲歩くこと数分、お宝まであと数m!というところまで来たものの……

ところが、ジオキャッシュまであと数mという所まで近寄っても、場所を確定することができない。1時間探し回っても、まだ見つからない!!

「これはおかしいぞ!?」と思った私はスマホからポイントの情報にアクセスし、あらためてログ(そのジオキャッシュを探し当てた人が残す記録)を確認。すると、ここで最後にジオキャッシュが見つけられたのは1年前。さらに別サイトの情報によると、半年ほど前に公園の大規模改修があったとか……。その際にジオキャッシュも撤去されてしまったと考えるのが妥当かも。さぁ、どうする……? 見つけられなかった…ではレポートにならないじゃないか!?

そこで私はひらめきました。「ないものは作ればいいじゃないか!」と。

…と言っても、見つけられなかったジオキャッシュをねつ造するのではなく、私自らがジオキャッシュを隠す側になるのです。うーん、この発想の転換! われながら天才なんじゃないかと思いますよ、たぶん。

実はジオキャッシングでは、ジオキャッシュを探すだけでなく、隠す側にもなれるのです。ということで、急きょジオキャッシュことお宝を用意し隠してみました。

ちなみに私が隠したジオキャッシュのポイントの座標はN(北緯) 35° 27.098 E(東経) 139° 32.176。休日のドライブを楽しみつつ、ぜひ探してみてください!

▲私がジオキャッシュを隠した場所のヒントがこちら! ▲私がジオキャッシュを隠した場所のヒントがこちら!
text/田端邦彦