スチャダラパーBoseからの提案「電気自動車をアウトドアパーティーに使えばメシが美味い」
2015/10/06
突然、電気自動車を渡されたBoseさん。いったいどうやって遊ぶ?
日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作り続けているスチャダラパーのMC、Bose。中古車情報誌『カーセンサー』にて彼がお届けする人気連載「Bosensor」。今回はいつもと趣向を変えて、Boseさん主催のプライベートアウトドアパーティーに潜入! そこで電気自動車を使った新しいキャンプの楽しみ方を提案っ!
編集部ペリー(以下、ペリー):さて。今回はBoseさんの好みであるちょっと古めのコンパクトとは正反対。昨年デビューした商用車を持ってきましたよ。
Bose:NV200かぁ。実は僕、これってけっこうアリだと思っているのよ。乗り方を考えればルノー カングーみたいにお洒落な車になるよ。日本はいわゆる商用車的な使い方ばかりだけれど、アメリカだと後ろの窓を潰したフルゴネット仕様なんかもあってカッコいいんだよね。
ペリー:Boseさんも好きですねぇ。しかもこれ、ただのNV200じゃないんです。エンジンの代わりにモーターとバッテリーを積んだ100%電気自動車のe-NV200なんです。
Bose:電気自動車かぁ……。イマイチ惹かれないなあ。
ペリー:電気自動車ってCO2を排出しないクリーンな車っていうのもあるんですが、同時に巨大なモバイルバッテリーなんですよ。ほら、今日はキャンプって言うから、電源も必要でしょ?
Bose:電源車ねえ。確かにDJ用にジェネレーターを1台持ってきているけどさ。電気はいったいどれくらい持つのよ?
ペリー:そんなの知らないです。僕らも使ったことないんで。
Bose:おいおい、相変わらず無責任だなあ(笑)。
ペリー:日産のWEBを見ると1000W使用で8時間外部給電できるとなっていますね。VJで数台のプロジェクターを一晩中使う様な事をしなければ大丈夫じゃないですかねぇ。念のため、近くの充電スポットで満充電してきますし。
Bose:こんなにでっかくて重い車体を100km以上走らせる電力を積んでいるくらいだし、大丈夫かもね。よし、おもしろい使い方を思い付いたよ。今晩、この車で遊ぼう!
e-NV200から電源供給すれば、ニオイもないしうるさくないから飯が美味い!
初めての電気自動車で遊ぶアイデアが浮かんだというBoseさん。普段はネオクラシックで個性たっぷりな車で遊ぶのが好きなのだが、いったい初めての電気自動車をどのように使うつもりなのか。今回のキャンプは終始土砂降りという劣悪な環境だったが、テンションの下がって行く編集部とは違い、そんなこと気にせず楽しむBoseさんに脱帽です!
Bose:うーん……。雨、止まないなあ。もう夕方5時を過ぎたし、そろそろイベントを始めたいんだけどな。
ペリー: 人もかなり集まって来ましたね。ゲーノージンがいっぱいいる……。でもBoseさん、e-NV200は、外の駐車場にまだ置きっぱなしじゃないですか。
Bose:今、雨の様子をギリギリまで見ながら会場をどう配置するか考えているから。しかしこの雨、止む気配ないね。よし、決めた。今回は屋根のあるスペースだけですべてを完結させよう。DJ、フードエリア、そしてBARはここに……。じゃあ車、持ってきて。
ペリー:ここにですか? BARの真横だしすぐ目の前はDJブース……本当にいいんですか?
Bose:ここだからいいんだよ。さあ、早く早く!
ペリー:持ってきましたよ~。
Bose:じゃあオシリから入ってきてくれる? そして車の真後ろにタープをふたつ設置してBAR用の席にして……。もう電源は取れるんだよね? じゃあ延長コードでBARにつないで、と。
ペリー:そうか、BAR用の電源にするんですね!
Bose:そういうこと! こういうパーティーをやるときって、ジェネレータ(発電機)の置き場所に困るんだよ。あれだとエンジン回して発電するから排気ガスが出ちゃうんでね。とくに飲食周りで排ガスはあり得ないし、さらに子供が近くで遊んでいたら気を使うことも多いの。バッテリーから電気を賄えるなら、それらの悩みがすべて解決できるなと思って。
ペリー:やりますねぇ。さっき、お酒を飲んでいる女の子が、車から電気を取ってると言ったら驚いていました。
Bose:そりゃそうだよ。車をバッテリーとして使うなんてほとんどの人は考えたことすらないんだから。
ペリー:BARの人も音とかを気にしないでいいから良い感じだと。Boseさん、めちゃめちゃナイスな使い方を考え付きましたね~。
Bose:今回は天候のこともあってバタバタしちゃったからじっくり乗ることはできなかったけれど、遊びにこういう車を持ち込むのも悪くないね。せっかくの電気自動車なんだから、今後は車自体がWi-Fiスポットになってここにいる皆が離れた場所にいてもネットで繋がれるようになるとおもしろいよね。あとせっかくNV200をベースにしているんだから、カラーリングで遊んだり、キャンプ仕様っぽいのを出すと盛り上がるだろうな。
ペリー:キャンピングカーショーでは、NV200をベースにしたキャンピングカーがすごく増えているんですよ。確かに電気自動車でキャンピングカーを作るのもありかもしれない。本気の山奥だと難しいけれど、案外キャンプ場の近くにも充電スポットってあるんですよ。
Bose:いいじゃん、それ! ただ、今はまだ電気自動車自体が少ないからそれほど充電待ちもしないだろうけれど、今後台数が増えたときにどうなるかだね。
ペリー:いやあBoseさん、今回は電気自動車のおもしろい使い方ができて良かったッス。キャンプもめちゃくちゃ楽しかったし。
Bose:次回からはまた僕好みの楽しい車を紹介する企画に戻るから、楽しみにしていてね!
【関連リンク】
- 今回のBosensorが掲載されたカーセンサー電子版(雑誌オンライン+BOOKS)
- スチャダラパー公式HP