▲普通自動車の視界基準は『自動車の前面及び左側面(左ハンドル車にあっては右側面)に接する高さ1m、直径0.3mの円柱(6歳児を模したもの)を直接に又は鏡、画像等により間接に視認できること』と定められている。小さなぬいぐるみをダッシュボードに置いても、この要件に抵触する可能性は少ないが、運転中に動いて放り出されるなどしたら危険なのでオススメできない ▲普通自動車の視界基準は『自動車の前面及び左側面(左ハンドル車にあっては右側面)に接する高さ1m、直径0.3mの円柱(6歳児を模したもの)を直接に又は鏡、画像等により間接に視認できること』と定められている。小さなぬいぐるみをダッシュボードに置いても、この要件に抵触する可能性は少ないが、運転中に動いて放り出されるなどしたら危険なのでオススメできない

車内は自分の部屋と同じ意味を持つ

友人の車に乗せてもらってビックリ。なんと、ダッシュボードにぬいぐるみが鎮座していたのだ。そういえば、以前に愛車取材をさせてもらったときにも、大きなぬいぐるみを後部座席に積んでいる人がいたな。

「車内を見れば、ある程度性格が分かります」と教えてくれたのは、心理学者の内藤誼人先生。なんでも、車内はプライベートな空間なので、心理学的には部屋と同じなのだとか。

「部屋を見るとその人のパーソナリティーがわかります。部屋が散らかっていると大雑把な性格ですし、整理整頓がされていると神経質な性格です。車もこれに当てはまるでしょう」

ちなみに、土禁(土足禁止)を課している人は、特に神経質。他人になかなか心を開かない性格が多いとのこと。

ぬいぐるみが車内にあるとメルヘンチック

では、くだんのぬいぐるみを置いている心理とは、どのようなものなのか。

「ぬいぐるみを置いているのは、その空間が気持ち良いと思うから。そんな人は、幻想的、空想的なことが好きで、メルヘンチックな性格であることが多いですね」

むむっ、冒頭の友人は男性だったわけで……。

「車にぬいぐるみを飾る男性は、少し女性っぽいところがあるでしょう。逆に、釣り竿や野球道具、アウトドア用品などを積んでいる人は、男らしい性格ですね」

▲ちなみに、バットや十徳ナイフなどを正当な理由もなく車内に置いていると、場合によっては軽犯罪法違反に問われる可能性がある ▲ちなみに、バットや十徳ナイフなどを正当な理由もなく車内に置いていると、場合によっては軽犯罪法違反に問われる可能性がある

なるほど。イカツい車にマッチョな風貌でも、車内にぬいぐるみを置いていたり、可愛らしいキーホルダーを付けていたりしたら、その性格は意外に乙女なのかも。

【取材協力(敬称略)】
内藤誼人(ないとう・よしひと):心理学者、アンギルド代表、立正大学客員教授。心理学を応用した実践的なノウハウに着目した著書多数。近著に『同性にモテる技術』(中公新書ラクレ)、『人はなぜ、「そっち」を選んでしまうのか』(青春出版社)など

text/コージー林田