▲「東京おもちゃショー」に自動車業界では見慣れた「TOYOTA」のバルーンが浮かんでいるとは。思わず小走りで向かいました ▲「東京おもちゃショー」に自動車業界では見慣れた「TOYOTA」のバルーンが浮かんでいるとは。思わず小走りで向かいました

トヨタのブースが東京おもちゃショーに!?

「おもちゃの~ヘイヘイヘイ♪~」などと、大人の事情で「チャチャチャ」を外した鼻歌を歌いながらやってきたのは、6月12日~15日に東京ビッグサイトで開催された「東京おもちゃショー」。ミニカーやラジコンなど、車にまつわるおもちゃもたくさん出展されていました。

しかし、今回はあえてオモチャの車には触れません! だって、もっとスゴいのを見つけちゃったから。そのスゴいものが展示されていたのは、バンダイでもタカラトミーでもなく、トヨタのブース。

ブース名は「Camatte Lab(カマッテ ラボ)」。「親子で身近にクルマを楽しむ」をコンセプトに、車の動く仕組みを楽しく学ぶことができる「Tech Lab(テック ラボ)」と、車のカスタマイズを身近に感じることができる「Design Lab(デザイン ラボ)」の2つのコーナーから構成されています。ちなみに、「Camatte」は、「人にかまって、クルマにかまって」の意味だそうです。

「Tech Lab」に展示されていたのは、コンセプトカー「Camatte57s」。ボディ外板を取り去り、ステアリングギヤやディファレンシャルギヤのケースが透明化されて展示されていました。

▲コンセプトカー「Camatte57s」。ボディ外板は小型で軽量な「着せ替えパネル」で構成され、カラーやデザインが容易にカスタマイズできる ▲コンセプトカー「Camatte57s」。ボディ外板は小型で軽量な「着せ替えパネル」で構成され、カラーやデザインが容易にカスタマイズできる

▲パワートレーンには電動モーターが搭載されている ▲パワートレーンには電動モーターが搭載されている

これ、車がどのように動くかを子供にもわかりやすくみせるための工夫。ハンドルやアクセルを操作した時の構成部品の動きが見え、車の仕組みを容易に理解することができます。ただ、子どもだけじゃなくて、大人も喜んでます。まあ、普通、車の構造なんて知らないもんね。車が持つ「夢・楽しさ」を親子が一緒に体験することがこの展示の目的とのことなので、大成功といったところでしょうか。

自分が描いた絵がそのままボンネットに反映

「Design Lab」に展示されていたのは「Camatte57sスポーツ」。こっちは、さらにスゴかった。ボンネットフード全面にLEDが付いており、自分で描いた絵をスキャンして、フード表面に映し出すことができるんです。

▲仕組みをすげー乱暴に説明すると、デジタルサイネージ(電子看板)をボンネットにつけたようなものなのだとか ▲仕組みをすげー乱暴に説明すると、デジタルサイネージ(電子看板)をボンネットにつけたようなものなのだとか

実際にやってみると、確かに絵がボンネットに映っている…。これだったら、痛車だって簡単に出来ちゃうじゃん。「Car Sensor」って書けば、営業車にもなるじゃん。

▲どこかの子供が描いた絵もボンネットに映ると違った雰囲気に ▲どこかの子供が描いた絵もボンネットに映ると違った雰囲気に

ちなみに、2011年の東京モーターショーには、スマートフォンで選んだ好きな画像をフリックすれば、好みのボディカラーやデザインに瞬時に変化するといった機能を持った「Fun-Vii(ファン・ヴィー)」が発表されています。

▲2011年の東京モーターショーで登場した「Fun-Vii(ファン・ヴィー)」。ボディだけでなくインテリアも全面ディスプレイで、自由にデザインが変更できる ▲2011年の東京モーターショーで登場した「Fun-Vii(ファン・ヴィー)」。ボディだけでなくインテリアも全面ディスプレイで、自由にデザインが変更できる

先日発売された新型コペンは、外板を13個の樹脂パーツの集合体と捉え、購入後でも嗜好に合わせてデザインが変更できる仕組みを用意しています。もしかすると、近い将来、車の外装は変更できるのが当たり前の時代がやってくるかもしれませんね。

▲新型コペンの内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」。まるでスマホのカバーを変えるみたいです ▲新型コペンの内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」。まるでスマホのカバーを変えるみたいです

text/コージー林田