株式会社ネオマーケティングは、自動車免許を保有している全国の60代以上の男女500名を対象に「自動車に関する意識調査」を実施した。

調査対象者は「シニア世代」にあたる自動車免許保有の60歳~79歳の男女。最近の60代は若々しいので70代後半と単純比較されたくないかもしれないが、高齢者ドライバーの事故が社会問題として認識されている昨今、興味深いデータである。

注目したいのは、「運転に不安を感じることはありますか」といった質問。「不安に感じることがある」という回答が58.6%だった。2人に1人以上は運転に不安を感じているということだ。

実際、運転中にが「ヒヤリとしたことがある」と回答したのは37.6%。さらに「事故にあったことがある」という回答まで含めると全体の9割が“ヒヤリ”を経験しているということになる。

そこで、最近搭載が進んでいる「安全運転支援システム」についても質問。「運転支援システムを搭載している車があることを知っていますか」に対しては36.0%が「知っている」との回答。さらに「名前は聞いたことがある」(43.8%)まで含めると約8割の人が認知しているという結果になった。

なかでも、スバル「アイサイト」の認知度は50.9%と過半数を超えており、ダイハツ「スマートアシスト」(31.3%)、トヨタ「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム」(26.3%)を大きく引き離す結果となった。

ちなみにこの調査では、シニア世代の約7割は車で旅行に出かけるという結果も出ている。これらの調査結果を総合すると、運転意欲はあるが運転技術には不安が…、といったところ。だからこそ、最近話題の運転支援システムには期待しているということだろう。

すでに中古車市場にも「安全運転支援システム」を搭載した車が多数流通している。購入条件の一つとして検討するのもいいのではないだろうか。

事故原因は「油断していて赤信号に衝突直前で気が付いた」といった注意力の低下によるものが目立つ(株式会社ネオマーケティング調べ)

事故原因は「油断していて赤信号に衝突直前で気が付いた」といった注意力の低下によるものが目立つ(株式会社ネオマーケティング調べ)

全体の約8割が安全運転支援システムの存在を認識していた。中でもスバル アイサイトが圧倒的な認知度(株式会社ネオマーケティング調べ)

全体の約8割が安全運転支援システムの存在を認識していた。中でもスバル アイサイトが圧倒的な認知度(株式会社ネオマーケティング調べ)

全体の9割以上がこれからも運転したいと思うと答えている。不安は覚えつつも運転意欲は高い(株式会社ネオマーケティング調べ)

全体の9割以上がこれからも運転したいと思うと答えている。不安は覚えつつも運転意欲は高い(株式会社ネオマーケティング調べ)