本誌関東版編集長 馬弓出陣!1年前のリベンジなるか!?

結果は10位とまずまずでしたが、ドタバタの参戦となった『メディア対抗ロードスター4時間耐久レース』。その“ドタバタ”の首謀者と言えるのが、本誌カーセンサー関東版編集長の馬弓。媒体責任者が歯痛で当日欠場…なんて前代未聞でしたが、10月も終わりに差しかかった頃、マツダさんから一本の電話がありました。

「パーティレース最終戦のエントリー枠に空きができたんだけど、どうですか?」

本選前に、プロドライバーの飯田さんを講師に招いてまで練習を行った、その成果を見せるべき瞬間がキタ!ということで、勢い勇んで出場を決めたのでした。
ロードスターパーティレース|日刊カーセンサー
予選 決勝 リザルト 決勝を終えてのコメント

エントリーさせてもらったのは、『レース経験者でマナー重視の競い合いを楽しみたいと考えている人向け』のエンブレムクラス。通常は15周のスプリントレースで開催されていますが、最終戦ということもあり、100km(48周)の耐久レースで行われました。

メンバーは、リベンジを誓う編集長・馬弓に、3年ぶりのレースとなる本誌デスク・中野。そしてネット編集・フクダの3名。果たしてリベンジは果たせたのか!?

3年のブランクを取り戻すべく、ウエットコンディションの予選に挑む

リベンジを誓う熱い思いに、文字どおり水を差すように天候はあいにくの雨。『雨→滑りやすい→スピン→クラッシュ』という負の方程式が、メンバーのアタマの中を駆け巡ります。筑波サーキットに入って天候は小康状態を保っているものの、路面は完全なウエット状態。

予選は久しぶりのレースとなる、デスク・中野が担当。3年のブランクを埋めるべく、練習走行を兼ねて予選に臨みます。久しぶりのレースということで、ゆっくりとピットを後にしたものの、あれれ? なかなか帰ってこない。予選アタック後に話を聞いたところによると、1周目でスピンをしたのだとか。
ロードスターパーティレース 予選|日刊カーセンサー ロードスターパーティレース 予選|日刊カーセンサー
↑予選を担当したのは、3年ぶりのレースとなるデスク中野。ウエットコンディションで行われた予選に一苦労。3年のブランクを埋めるには至らなかった(左右)
気になる予選結果は、久しぶりのレース、ウェット路面などが影響し17台中16番手。編集長にバトンを渡し、リベンジする勇姿を記録に収めるのが今回のレースの目標なのでスタート位置にはこだわりません。後ろからのスタートであれば、他車に揉まれることもなくスムーズにスタートできるハズです。

と思いきや、なぜかスタートはフクダが担当します。編集長のほうが、スタートに慣れているはずなのに…。幸いなのは天候が回復したこと。路面もサーキットトライアルなどが行われたことでウエットからドライに回復。メンバー全員が胸をなでおろしたのでありました。

「バトンを編集長に」を合言葉に、後方からの追い上げを図れるか!?

いよいよ決勝のスタートです。この1耐は、変則ル・マン方式のスタートを採用しています。ピットウォール側に車を並べ、サポートドライバーがスタンド側から走ってきて、ドライバーの手にタッチしてスタートします。

スタンド側からデスク・中野が車へ向かって走り、フクダへバトンタッチ! トラブルを避けるため最下位にポジションダウンして、クルージングの開始です。目標はあくまでも編集長にバトンを渡すこと。自分のペースで周回をこなします。途中、トラブルがあったらしい1台を抜きましたが、そのあとは95号車と競り合いつつ、下位順位を争います。そして2番手のデスク中野へバトンタッチ。
 ロードスターパーティレース 決勝|日刊カーセンサー
↑後方2番手からいざ決勝へ。が、追い上げは実現せず、最下位でゴール。ロードスターの楽しさを再認識するとともに、自分たちのレベルを思い知った(左右)
路面はドライに回復したものの、10分間の予選で3年のブランクを埋めることが叶わなかったのか、交代したデスク・中野の序盤のラップタイムは15秒台。しかし、与えられた周回数を2/3ほど経過した辺りから、徐々にタイムが伸び始めました。結果、メンバー最速ラップを記録しました。ですが、他チームのベストラップからは2~3秒ほど遅い結果に、レース後肩を落としたのは言うまでもありません。

アンカーを務めるのは編集長。練習の成果は発揮できそう? 最終コーナーの恐怖心は拭えたのか? など贈りたい言葉は数多くありましたが、ヘルメットを被り集中している姿を見ると、何も言えませんでした。
ロードスターパーティレース 決勝|日刊カーセンサー ロードスターパーティレース 決勝|日刊カーセンサー
↑表彰台ではシャンパンファイト。ここに立つ日はいつ来るのか?(左) 疲れた表情の編集長・馬弓。かつての自信あふれるアグレッシブな走りはどこに…(右)
コースインしてからは、何事もないように周回を重ねます。が、その走りに以前のような自信と勢いはなく、もちろん練習の成果を発揮できているとは思えません。ラップタイムも15~17秒とバラつきが見られます。そして、トラブルはありませんでしたが、最下位のままゴール。

「無事是名馬」という言葉のとおり、何事もなくゴールしたCSロードスター。ただ上位陣とた競えなかったのが残念でなりません。が、来年のメディア対抗4対では編集長の勇姿が見られるはずです。ウデを磨いて挑む(はずの)20周年記念となる、来年のメディア4耐に期待しましょう!

ロードスター パーティレース エンブレムクラス 正式結果(予選決勝)

ロードスターパーティレース 予選結果|日刊カーセンサー ロードスターパーティレース 決勝結果|日刊カーセンサー

決勝を終えて 各ドライバーのコメント

【編集長・馬弓】
昨年のメディア対抗4時間耐久レース。わずか10週目でクルマを壊してしまった手前、今年は相当な意気込みでレース当日を楽しみにしていた。しかし前日の晩から病に臥せるはめになり無念の欠席。今回は飯田章さんを誘って事前練習までしたのに…。そこに今回のありがたいお誘い。

気合を入れなおして走ったのだけど、いやぁ、怖かった。昨年クラッシュした最終コーナーはもちろん、第1ヘアピンの後のダンロップに向けての右コーナーとかも、リアが滑り出しそうな予兆があると、ココロの中の横滑り防止装置が作動してしまう。まあ耐久レースは完走してナンボだから今回はヨシとするが、来年に向けてメンタル的な鍛錬をせねばいかんな。もちろん、技術的な面もだけど。

【デスク中野】
最後に筑波サーキットを走ったのが3年前。当時は総額50万円で買った初代ロードスターで筑波に通っていたため、タイムこそ遅いがそこそこ走れる自信はあった。

だが3年のブランクは、その頃の記憶も感覚もすっかり消し去っていた。さらに路面ウエットでの予選で360度スピンをかまし、なけなしの度胸まで吹き飛んだ。そして決勝。路面はドライ。レース特有の高揚感で萎えた度胸をごまかし出陣。だが飛び込んだコース上では他車のスピードについて行けず、動く障害物のまま周回終了。

結局3年前の勘は戻らなかったが、モータースポーツの楽しさはガッツリ再確認できた。激安ロードスターをカーセンサーnetで探す日々がまた始まりそうだ。

【ネット編集・フクダ】
いやホント、編集長にバトンを渡せて良かったです。今回のレースは、自分のタイムや走りは二の次ですよ。とは言え、バトンを渡すことに集中しすぎて、下位から追い上げる姿勢を見せられなかったのは残念。

スキルアップを図るためには、個人練習が必要のようです。来年はメディア対抗も20周年を迎えるということで、そこに向けて、カーセンサーも一丸となって盛り上げていけたらと思いました。

Report/カーセンサーnet編集部フクダ