フランクフルトショー2019 ▲マーケット状態が悪いというわけでもない中、開催されたフランクフルトショーだったのだが、緊急事態が発生していた

東京モーターショーだけではなかった

その歴史の長さや、開催規模で世界的にも有力なモーターショーとして知られる、フランクフルトショー(IAA)だが、今年は緊急事態が発生していた。

主に完成車メーカーとなるが、出展者数が激減したのだ。日本の完成車メーカーで出展しているのは、ホンダのみ。ドイツ以外の欧州ブランドの欠席者も、PSA、ボルボ、FCA、フェラーリなど、数え始めたらキリがない。

地元ドイツメーカーは、毎年ブランドごとに一棟貸し切りを行い、村を形成するのだが、今回いつもはBMW村と課す展示棟に、ヒュンダイやジャガー&ランドローバーが同居していた。

村崩壊を免れたベンツやフォルクスワーゲンも展示スペースがかなり狭くなっていた。

東京モーターショーでは、ベンツ以外は目立った海外完成車ブランドが出展しないという、壊滅的な惨状が話題となっているが、フランクフルトでも深刻な地盤沈下が起こっていた。

展示車両ピックアップ

▼メルセデス・ベンツ ESF

ESF 新型GLEのPHEV車

ESFとは、「Experimental Safety Vehicle」の略。新型GLEのPHEV車で自動運転システム装着車をベースとした安全性を追求したスタディモデルが展示されていた。全自動モードで運転しているときには、ステアリングとペダルが格納されるという。

▼メルセデス・ベンツ VISION EQS

メルセデス VISION EQS

メルセデスのEVブランドとなる、EQのフラッグシップに位置づけられるモデルがEQSとなる。そのスタディモデルがVISION EQSだ。来るべき本格化する、電動車社会でのラグジュアリィモデルのありようを具現化しているとのこと

▼メルセデス・ベンツ Aクラスセダン PHEV仕様

Aクラスセダン PHEV仕様

日本でも先ごろデビューした、AクラスセダンのPHEV仕様が展示されていた。搭載ユニットは1.3L+モーターとなり、システム最大出力は218psとなる。Aクラスハッチバック、BクラスのPHEV仕様も展示されていた。

▼メルセデス・ベンツ GLBクラス

▲ベビーGクラス GLBクラス

ベビーGクラスなどと呼ばれた風貌で注目されていた、コンパクトクラスのクロスオーバーSUVが、GLBクラス。2019年8月にワールドプレミアされたばかりのモデルだが、ここフランクフルトでも登場。1.4Lと2Lガソリンターボ、2Lのディーゼルターボがラインナップされる。

▼メルセデス マイバッハ S650プルマン

マイバッハS650プルマン

屋外に展示されていた、マイバッハS650プルマン。屋内展示スペースにもマイバッハは複数展示されていたが、長すぎるということで、このような形での公開となったのかもしれない。アジア系の人たちが記念写真を撮っていた。パワートレインは、6L V12と7速ATの組み合わせ。

▼スマート EQフォーフォー

スマート EQフォーフォー

ルノー トゥインゴと兄弟車関係となる、スマート フォーフォーが、EV車のEQフォーフォーとして登場した。今後のラインナップもEV仕様のみとなった。最大出力60kWを発生するモーターが搭載され、航続距離は140kmから153kmで、0-100km/h加速は12.7秒を実現する。

▼BMW コンセプト4

BMW コンセプト4

コンセプト4と呼ばれるBMWのスタディモデル。4ということは、次期4シリーズを予告させるものなのだろうか。巨大なキドニーグリルとともに、押し出しの強さが印象的なモデルであった。なお、言ってはみたものの、コンセプトモデルなのかどうかも記載されていなかった

▼BMW 新型X6

BMW X6 3代目

BMWの人気スポーツアクティビティクーペ、X6の3代目が、ここフランクフルトでお披露目された。基本フォルムは従来の流れをくんだものだが、最近のBMWの流れにそった、押し出しの強さが強調されたフロントマスクが印象的。完全型のデジタル計器盤が採用されていた

▼BMW 新型8シリーズグランクーペ

▲BMW 8シリーズグランクーペ

BMWクーペの最高峰、8シリーズの4ドアクーペ版、8シリーズグランクーペがお披露目された。ただ単純にドアを増やしたというわけではなく、2ドアに対してホイールベースを201mm延長して、後席スペースの拡大が図られている。FRの他に全輪駆動仕様も設定されていた。2ドアクーペに比べ、多人数乗車向けの装備が充実されている。

▼BMW 新型3シリーズツーリング

BMW 3シリーズのステーションワゴン版、ツーリング

世界各地で新型への切り替えが進んでいる、3シリーズのステーションワゴン版、ツーリングがショーで初披露された。当地では9月に発売となっている。昔のアメリカ車のステーションワゴンのように、リアウインドウのみの開閉が可能となっており、利便性の向上が図られた。積載容量は十分であることは言うまでもない。

▼フォルクスワーゲン ID.3

フォルクスワーゲンのEVブランド ID ID.3

プレスデー初日前夜にワールドプレミアされた、フォルクスワーゲンのEVブランド、IDの第1弾となるモデルが、ID.3。EV専用プラットフォームを採用したロングホイールベーススタイルが特徴的。量産開始時には、3種類のバッテリーサイズがオプション設定され、選択が可能となる。エントリー仕様は3万ユーロ(約318万円)未満とのこと。

▼アウディ AIトレイルクワトロ

アウディ AIトレイルクワトロ

月面や火星を走りそうな、このワイルドなコンセプトカーは、アウディ AIトレイルクワトロ。EVでさらに自動運転システムも採用した、オフローダーモデルとのこと。四輪のホイールにそれぞれモーターが搭載された、電動4WDとなる。自動運転はレベル4となっている。

▼ポルシェ タイカン

ポルシェ タイカン

ポルシェ初のEV車、タイカンがついにデビューを果たした。ターボS、ターボなどのグレード名が採用されており、PHEVモデルかと思ったが、正真正銘のEVモデルである。システム総合出力によるグレード名分けである、761psがターボS、680psがターボとなる。ライバルはもちろん、テスラだ。

text&photo/マガジンX編集部