▲2015年9月19~20日、ツインリンクもてぎにて「HONDA エコマイレッジチャレンジ2015」の全国大会が開催されました ▲2015年9月19~20日、ツインリンクもてぎにて「HONDA エコマイレッジチャレンジ2015」の全国大会が開催されました

真剣なモノ作りを通して、成長していく子供たちの姿に感動

去る9月19~20日、栃木県にあるツインリンクもてぎにて「HONDA エコマイレッジチャレンジ2015 本田宗一郎杯 第35回 全国大会」が行われました。これはホンダが主催するイベントで、「1Lのガソリンでどれくらい走れるのか?」がテーマ。規定周回数(距離)を決められた時間内に自作のマシンを使って走行し、燃料消費量から「燃費」を算出し、その燃費性能の高さを競います。レースは、グループI(中学生クラス)、グループII(高校生クラス)、グループIII(大学生クラス)、グループIV(一般クラス)とグループ分けされ、他にも2人乗りクラスや二輪車クラスなどが設定されています。

1981年の初開催以来、35回も行われた歴史ある大会で、これまで様々な方が参加してきました。日本だけでなく、タイや中国、ベトナムからもエントリーし300を超えるチームがしのぎを削ります。そんな中で達成させた最高記録は約3645km/L!信じられません、この燃費。

ただ、それだけでなく同大会では、各チームのユニークなデザインも見どころです。見ているだけで、すごい楽しいですよ!

学生の参加チームが多いためか、ツナギを着たまだまだあどけない子供達がパドックを埋め尽くす光景が目立ちました。ある種、学園祭的なノリと言いますか、アットホームな雰囲気を漂わせながらも、子供達は極めて真剣な眼差しをしていました。

このイベントに参加することでモノ作りを肌身で体験し、環境意識も高まる。なにより、チーム・組織でひとつの目標に向かって苦労しながら頑張るってことが人間力を形成するうえで、とても大事です。そんな要素が盛り込まれている同大会は、「若者の車離れ」が叫ばれる中にもあって、とても貴重な場でしょう。 将来の日本のためにも、このようなイベントを積極的に盛り上げていきたいと思います。 ちなみに、個人的なことでたいへん恐縮ですが、私の息子の学校も本大会に参加していました。残念ながらリタイアでしたが……(苦笑)。

地方予選も含めて年に4回開催されていますから、ご存じない方は一度ご覧になってみていただきたいと思います。ご家族でも楽しめますよ。

▲走るマシンは非常にユニーク。見ているだけで楽しい気分になれます ▲走るマシンは非常にユニーク。見ているだけで楽しい気分になれます
▲もちろん、このカタチはより低燃費にしようと創意工夫した結果。そういう意味では、参加者の柔軟な発想こそ見どころなのかもしれません ▲もちろん、このカタチはより低燃費にしようと創意工夫した結果。そういう意味では、参加者の柔軟な発想こそ見どころなのかもしれません
▲イベントはトラブルあり、クラッシュあり、リタイアありで、なかなかにスリリング ▲イベントはトラブルあり、クラッシュあり、リタイアありで、なかなかにスリリング
▲参加者はいずれも真剣で“熱”を感じました ▲参加者はいずれも真剣で“熱”を感じました
▲アットホームな雰囲気ながらも、やはりそこはレース。会場には緊張感をはらんだ空気が流れていました ▲アットホームな雰囲気ながらも、やはりそこはレース。会場には緊張感をはらんだ空気が流れていました
text&photo/中兼雅之(カーセンサー編集長)