車が勝手に駐車、勝手に充電、スマートフォンで呼び出せる

[ コンセプトカー ]
東京モーターショー2011 PIVO3(ピボ3)|日刊カーセンサー 東京モーターショー2011  PIVO3(ピボ3) エンブレム|日刊カーセンサー 東京モーターショー2011  PIVO3(ピボ3) タイヤ|日刊カーセンサー

東京モーターショーではお馴染みとなったPIVO。初代は2005年の東京モーターショーに出展された。将来のアーバンモビリティを見据え日産が提案しているゼロ・エミッション・モビリティの一つで、今回発表された3代目となるPIVO3は、初代、2代目をベースに、単なる“未来のイマジネーション”の領域から、“近未来のカーライフ”を具現化し、“その先にあるEVのあるべき姿”を明示したコンセプトカーだ。

注目は「駐車」に対する新しい考え方、オートメーテッド・バレー・パーキング(AVP)だ。一般的にバレー・パーキングといえば豪華なホテルなどでベルボーイにカギを預け、駐車してもらうシステムを指す。だがAVPなら所定の場所に乗り付ければ、後はPIVO3自ら自動的に駐車場まで走っていくのだ。

ドライバーがショッピングや映画鑑賞などをしている間、つまり駐車している間に充電を行い、帰る際はスマートフォンで呼び出せば所定の場所までPIVO3が自ら走って迎えに来てくれる、まさに近未来のカーライフと言ったところだ。

PIVO3は全長3m未満というコンパクトなサイズに、キャビン前方に1名、後方に2名乗れるレイアウト。これに4輪の大舵角を可能にするインホイールモーターを採用することで内輪差/外輪差を生じさせることなく2mという極めて小さな最小回転半径を実現。狭い4m幅の道路でもUターンできると言えばわかりやすいだろう。

車だけではなくEVと暮らせるスマートホームや街作りまで視野に入れている日産。PIVO3の市販化はアナウンスされていないが、初代PIVOが登場した2005年よりもEVのある“近未来のカーライフ”の具現化が近づいていることは間違いないだろう。

東京モーターショー2011  PIVO3(ピボ3) フロントマスク|日刊カーセンサー 東京モーターショー2011  PIVO3(ピボ3) サイド|日刊カーセンサー