俳優・吉沢悠に憧れたクルマや運転中のクセなどアレコレ聞いてみた|Carsensor IN MY LIFE


各業界の人気者にクルマにまつわる様々なアレコレをインタビュー。その人のクルマとの関わりを浮かび上がらせる。今回は、数々の映画やドラマで活躍する俳優・吉沢悠さんに「憧れ」「ドライブ」「仕事」「運転」というテーマで5つの質問を用意。幼い頃の思い出から、貴重な体験まで、吉沢さんはクルマに関する考えや思い出を教えてくれた。

Q1.憧れのクルマについて教えてください!

吉沢悠

子どもの頃は、最初は父親が乗っていたワンボックスカーに憧れていました。ただ、それは機能として大人数を乗せられるという部分に惹かれていたんでしょう。子どもの頃は家族で海に行ったり、近所の友達を乗せて遠出したりしたので、ああいうクルマを持っていれば「みんなでワイワイ楽しいことができる」と思っていました。

そんなイメージがあったからこそ、最初にトヨタのエスティマを買ったんです。でも、そんなに大人数が乗ることってめったにない。そのことには後から気づきました(笑)。そんなわけで購入の選択肢には入らないのですが、今でもワンボックスやキャンピングカーを見ると「いいなぁ」って気持ちが湧いてきますね。

逆に、大人になってから「カッコイイな」と思ったのはフォード マスタングですね。それも一つ前の世代(6代目)の。街で見かけると、つい目がいっちゃいます。今、僕が乗っているハイブリッドカーとは燃費性能では真逆の存在ですが(笑)。顔が男らしくて無骨な感じが良い。やっぱりクルマって顔も重要だと思います。

Q2.オススメのドライブルートってありますか?

吉沢悠

僕のオススメは、第三京浜に乗って湘南の海岸に出て、江の島と七里ヶ浜を抜け、鎌倉に行くルートです。間でちょこちょこ寄り道するとより良いですね。

僕はサーフィンをするから海ならどこでもいいのですが、家族と一緒に行ったときには、僕が海に入っている間はどこかで待っていてもらわないといけない。それを考えると、カフェなどが多い湘南の方へ行くことが多いんです。犬OKなカフェが多いのもポイントですね。

Q3.印象深いドライブの思い出を教えてください

吉沢悠

パッと思い浮かんだのは二つ。一つは大阪から東京までのドライブです。友人と交代で運転していたのですが、その日に歴史的な大雪が降って。一応チェーンは積んでいたのですが、結局9時間くらいかかり……。「眠くないか?」とか「ちょっと休もう!」とか互いに励まし合いました(笑)。普段はそんなに長距離を走らないので、貴重な経験でしたね。

もう一つは、スペインのバルセロナから南フランスまで運転したことですね。

僕が30代前半くらいだったかな……。当時、女子リーグのFCバルセロナの監督をしていた日本人の友達がいて、バルセロナに遊びに行ったんです。そこで「せっかくスペインに来たんだし、バルセロナ以外も見ていったら?」って言われて。ちょうど、そのときスペインのシッチェスで映画祭をやっていたので、クルマで行くことになったんです。

で、クルマはその友人に用意してもらったのですが、彼はペーパードライバーで。結局、僕がバルセロナからシッチェス、さらにそこから南フランスまで往復約1000kmを日帰りで運転しました。BMWの左ハンドルのマニュアル、しかも交通ルールも日本とは違うので本当に大変でした(笑)。

Q4.仕事でクルマと接することはありますか?

吉沢悠

まず、撮影現場までの移動は基本的に事務所のクルマです。移動中は台本を読んで、セリフを覚えることもありますね。けっこう集中できるんですよ、クルマの後部座席って(笑)。

役でクルマを運転するときもありますが、その際は演じるキャラクターのクセを考えます。例えば、腕を出すとか、片手で運転するとか……そういう違いで、その人物の性格を表現します。

ドラマや映画以外では、2014年に放送されたドキュメンタリー。東海大学チームのソーラーカーと一緒にオーストラリア大陸を3000kmほど旅したのが、印象に残っています。未来のクルマだと思っていたソーラーカーが公道を走っている姿が、あまりにも現実離れしていて……。ビックリしたし、感動もしました。

Q5.運転中のクセやエピソードなどがあれば教えてください

吉沢悠

……ガムを噛むことですかね。ボトルに入ったガムを、運転しはじめたら、まず一個みたいな。ルーティーンになっていて、質問されて気がつきました(笑)。

あとは、あまり多くはありませんが、クルマの中で何か食べるのも好きですね。ドライブ中にハンバーガーなどのファストフード店に寄ることもあります。チーズバーガーが好きで、クルマの中で食べることもあります。

あとは、誰かとドライブするときは基本的にずっと話していますね。例えば、友達と自分の人生観について話し合ったり……。そういう話ができるのって、日常生活であまりないじゃないですか。クルマという密室の空間だから、なんでも話せる空気になるのかなって。人のいつもと違った一面が見えたりして、ドライブってそういうところも面白いですよね。

俳優・吉沢悠に憧れたクルマや運転中のクセなどアレコレ聞いてみた

今回、撮影に使ったクルマたちはいずれも個性的

 

撮影で使用したクルマはレクサスのRXと、トヨタのランドクルーザー60とアルファード。たまたまらしいですが、3台ともトヨタ系列(笑)。でも、いずれも個性的で、見た目からどおり、だいぶ雰囲気が異なっていました。

文/山口智弘 写真/鈴木克典 スタイリスト/柴山陽平 ヘアメイク/朝日智仁

PROFILE
吉沢悠:俳優。1998年に俳優デビュー。以降、映画やテレビ、舞台などで幅広く活躍している。近年では、映画『ちょき』『アイアムアヒーロー』、『エキストランド』、連続ドラマ『特命刑事 カクホの女』など、役者の幅を広げ、人間味あふれる演技で幅広い層から支持される。2018年9月下旬より舞台「KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『華氏451度』」で主演。不朽の名作に挑戦する。2019年春には主演映画『ライフオンザロングボード2』が公開予定。