クルマ好きにもほどがある! 奇妙礼太郎は中古車検索が止まらない|Carsensor IN MY LIFE


機材車のハイエースからフェラーリまで、ありとあらゆるクルマが好きだというミュージシャンの奇妙礼太郎さん。何よりも幸せな時間は「クルマに関する書籍や雑誌、WEBサイトを見ているとき」だと語る。奇妙さんは、いったいどのようにクルマのメディアに触れ、そこから何を読み取るのか。そこに奇妙さんの素顔を見た。

クルマに関わるモノは少年時代から大好き

ルノー トゥインゴ

――奇妙さんがクルマ好きになったきっかけは、徳大寺さんの『間違いだらけのクルマ選び』ですよね。当時の本をお持ちしましたが、読んでみていかがですか?
今読んでも楽しいですね。この本を読むと、例えばフランスのクルマはフランス人が作ったっていうこと、クルマからにじみ出る国民性なども伝わってきますね。

――気になるクルマや文章などはありますか?
どの寸評も面白いですよ~。『もはや古い』『作ってどうするの?』『魅力ない』とか書いてあるし(笑)。辛口ですけど、それだけでなく、きちんと良いところは褒めているのも良い。フェラーリの328GTS、GTBの文章なんか最高ですね。もう、読むだけで幸せな気持ちになります。子どもの頃は憧れたなぁ。

――やはり、今でも乗りたいと思いますか?
僕はオーナーになる気はありませんね。アレは、本当のスーパースターじゃないと似合わないから(笑)。サッカーの本田圭佑選手が乗っていたら『そらそやな~』って感じですけど、普通の人じゃ無理。70歳以下の一般男性はトラックが一番似合うと思いますね。2トンでも、4トンでも、軽トラでもかっこいい。あ、でもラッパーの人はトラック似合わへんかも。もちろん、現実的にはトラックってわけにはいかないでしょうが(笑)。

ルノー トゥインゴ

――なるほど(笑)。そういえばミニカー集めも趣味なんですよね。
まさに『間違いだらけのクルマ選び』を読んだ12歳くらいから集めています。ブラーゴというメーカーの1/18のミニカーが結構売っていて、たしかフェラーリ テスタロッサを最初に買ったんです。今もツアー先の『まんだらけ』とかで売っていて、懐かしくて買ってしまいます。ミニカーなら税金もかからないし(笑)。家に50台くらいありますが、飾っているのは今はシトロエンのSMだけです。

――古いクルマがお好きなんですか?
現在のクルマも好きですが、古いクルマは見ているだけで楽しいですね。それこそ、自分が子どもの頃に見ていたクルマはテンション上がりますよ。「カローラといえば、自分の世代はこれやったな~」。「この4代目シビックも、逆に古い感じせーへんなぁ」って感じで(笑)。徳大寺さんの本を読んでいた子どもの頃の気持ちが、今も続いているってことなんでしょうね。

1日中、スマホ片手に中古車を眺めていることも!

ルノー トゥインゴ

――クルマの情報などもチェックしているんですか?
します、します。カーセンサーなんて、時間があればずっと見てますよ。スマホで、まずは輸入車を片っ端からチェックしていきます。日本車もめっちゃ好きなんですけど、いったん輸入車をチェックしたい(笑)。なんかもうメーカーの名前見ているだけで、楽しなってきた!

――あはは。いろんなメーカーがありますよね。実際にサイトを見てもらっていますが、普段はどんな検索の仕方をしているのですか?
そうですね……。例えばロータスなら、まず中古車を全部見る。条件で絞り込みません。本体価格の安い順に見て「やっぱりエリーゼ、値段下がらんなぁ」「発売から10年以上経つのに、なんなら少し上がってんなぁ」とかつぶやく(笑)。で、次は別の車種。MGを見て「ミゼットかわいいやん!」「わ! このクルマ、マツダのエンジンついてんねや。安心やん」とか言います。この繰り返しですね(笑)。

――いろんな物件を眺めるのも面白いですよね。
そうそう。中古車は1台1台違うから、それを確認するだけでもワクワクしますね。あ!

――どうかしましたか?
このMGA、買えるなら欲しいなぁ。内装が真っ赤で、かっこいい! これ、どんな人が乗るんかなぁ。女優さんが乗ったら似合うやろな~。……桃井かおりさんとかピッタリかも(笑)。

ルノー トゥインゴ

これ、昨日も見た! バンデンプラのプリンセス。これもいいな~。小さなロールスロイスって言われていて、内装も豪華。革と木でできてるんですよ。これも女優さんが乗ってたら似合うな~。

――手が止まりませんね(笑)。気になる物件はありましたか?
今、乗り替えも検討していて、シトロエンの2CVもその候補なんです。だから、つい見ちゃう(笑)。10台くらい掲載されていますね。今は150万円くらいで買えるんですね。2トーンのボディも良いけど、1トーンも素敵やなぁ。

ルノー トゥインゴ

――奇次はフェラーリですか。
何度見ても、かっこいいですからね(笑)。安い順に見ると……あー、やっぱり400万円以下にはならないですね。わっ! フェラーリ465が月々2万500円で買えるんや。って、何年払うねん! 車両価格が約480万円だから……20年以上かかるな(笑)。でも紺色で、屋根開くし、僕好みです!

――妙さん、クルマを見ているとき、本当に幸せそうですよね!
僕にとってクルマを見るのは趣味であり、娯楽。カーセンサーは、1日中見ているときもあります(笑)。「こんなクルマあるんだ!」とか「このクルマは今これくらいの価格か」とか、いろんな発見がある。本当に楽しいですよ!

クルマ好きにもほどがある! 奇妙礼太郎は中古車検索が止まらない

奇妙礼太郎が検索をしていて気になったクルマ

 

クシトロエン 2CVは個人的に購入を検討しているクルマ。ロータス エリーゼもずっと人気で、いつ値下がりするのかとチェックしています。そしてフェラーリ 456GTは、子どもの頃に憧れたクルマ。やっぱり気になっちゃいますね。

文/山口智弘 写真/杉田裕一[BGHE] ヘアメイク/横山雷志郎(yolken)

PROFILE
奇妙礼太郎:ミュージシャン。2008年に大阪で、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団を結成。2016年に解散。現在は「アニメーションズ」や「TENSAI BAND II(前「天才バンド」)」でボーカルを担当し、ソロとしても活動している。2017年にはソロとして、メジャー初アルバム『YOU ARE SEXY』をリリースした。