車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?

▲車はとにかく目立ちたいと、本来メーカーのラインナップにはないピンク色に塗装した阿久津 睦さん▲車はとにかく目立ちたいと、本来メーカーのラインナップにはないピンク色に塗装した阿久津 睦さん

オンリーワンを求めてクラウンと同じピンク色に

「他人と同じものが嫌」という阿久津さんが乗るのは、パッションピンクのホンダ CR-Zだ。

「でもその“カブる”のが嫌だからなるべく目立つものを、って考えは車だけなんですよね」

阿久津さんの言うとおり身に着けている洋服や靴は量販店で買ったもので、髪型も特に奇抜にしているわけではない。

だからこそ車に並んで立つと、目を引く車体がさらに際立って見える。

ボディカラーは修理店で働いている友人にオーダーしてチョイスした。

蛍光色のような明るいライムグリーンと悩んだ末、「より目立つ」とピンクを選んだという。

CMで話題になったトヨタ クラウンアスリートと同色だ。

さらに昭和の改造車をほうふつとさせる白いタイヤホイールも、そのボディカラーに合わせて装着している。

どうしてそこまで目立ちたがるのだろうか。しかも車だけ……。

「本当に車以外は目立ちたいなんて思っていなくて。何でですかね(笑)自分でもよく分かりません」
 

▲フロントバンパーもピンクにすべく現在オーダー中。黒いバンパーはそれができあがるまでの仮のもの ▲フロントバンパーもピンクにすべく現在オーダー中。黒いバンパーはそれができあがるまでの仮のもの

目立つためならダサくたって構わない?

実は阿久津さん、友人に勧められて買ったマツダ ロードスターも所有している。

その2台の顔ぶれから走り好きかと思いきや、車種へのこだわりは薄いそうだ。

こだわりぬいたカッコいい車が欲しいという願望はなく、むしろ「それで目立たなくなってしまうなら、ダサくても目立つ方を選ぶ」という徹底ぶりだ。
 

▲車高を下げ、インチアップした白いタイヤホイールを装着しているが、車自体へのこだわりは薄いという。ちなみにCR-Z以前に所有していたのはスズキ ラパン ▲車高を下げ、インチアップした白いタイヤホイールを装着しているが、車自体へのこだわりは薄いという。ちなみにCR-Z以前に所有していたのはスズキ ラパン

このピンクのCR-Zは通勤など日常の移動手段として使っている。

「同じ職場でもっと目立つ車で通勤している人もいます。だからこれくらいだったらいいかなって」

不特定多数の人の目に入り、一度変えたら元に戻ることはできない車の外見。

毎日乗るものだからそこだけは目立ちたいというは、阿久津さんなりの表現方法のひとつのようだ。

“車を目立たせること”以外にもうひとつ阿久津さんが没頭しているのが、スマートフォンゲームの『ポケモンGO』だ。

リリース当初からどっぷりはまっており、集めたポケモンのレベルも相当なものだという。

ポケモンGOはAR(拡張現実)なので物理的な移動が必要で、その移動にも愛車が活躍している。

「もうゲームをやり込みすぎて最近はなかば作業みたいになっちゃっています。でもやめられないんですよね」

オンリーワンのCR-Zは仕事にゲームに、これからも活躍が続きそうだ。
 

▲時間を見つけては愛車を走らせポケモンをゲットしに行く ▲時間を見つけては愛車を走らせポケモンをゲットしに行く
▲車内にはゲームキャラクター『星のカービィ』のぬいぐるみが。車体のピンク色とマッチしている ▲車内にはゲームキャラクター『星のカービィ』のぬいぐるみが。車体のピンク色とマッチしている

どんなクルマと、どんな時間を?

承認欲求を満たしてくれるピンクのCR-ZでGO!!

フィットなどに搭載される1.5LエンジンとインサイトのIMAシステムを組み合わせたハイブリッドスポーツ。ミッションは6速MTもしくは、パドルシフト付きCVTとなる。10・15モード燃費はMTが22.5km/L、CVTは25.0km/Lを実現。どちらのミッションでもステアリング近くの切り替えスイッチで、スポーツ、ノーマル、エコの3モードの走行を選択できる。

エクステリアは、低全高、ショートホイールベース、ワイドトレッドによる「低・短・ワイド」フォルム、躍動感のあるワンモーションフォルムなどスポーティさを前面に出したものとなっている。また、空力的にも配慮されており、ボディ下部の整流処理や徹底したフラッシュサーフェス化が施された。
 

▲オンリーワンの愛車は阿久津さんの承認欲求を満たしてくれる大切な存在 ▲オンリーワンの愛車は阿久津さんの承認欲求を満たしてくれる大切な存在
▲阿久津さんのように「目立つこと」を最優先にしたときにはどうしてもチューニング費用が掛かってしまう。しかし、CR-Zは新車で200万円を超えたが、現在の相場では車両本体価格が平均94.4万円と100万円を割り、比較的手が出しやすくなってきた。車の価格が安くなる分カスタムの費用も捻出しやすくなる。これぞオンリーワンを賢く作り出す近道なのかもしれない ▲阿久津さんのように「目立つこと」を最優先にしたときにはどうしてもチューニング費用がかかってしまう。しかし、CR-Zは新車で200万円を超えたが、現在の相場では車両本体価格が平均94.4万円と100万円を割り、比較的手が出しやすくなってきた。車の価格が安くなる分カスタムの費用も捻出しやすくなる。これぞオンリーワンを賢く作り出す近道なのかもしれない
text/編集部 今泉翔太
photo/三浦孝明