なぜ、私は中古車選びで失敗しなかったのか【CERC ~編集デスクのロードスター日記~ #01】
カテゴリー: カーライフ
タグ: マツダ / ロードスター / オープンカー / かっこいい / クール / お手頃 / MT / FR / サーキット / ロードスター / カスタム / カーセンサーnet / チューニング / 購入手続き / CERC
2016/02/20
2代目ロードスター購入の経緯
初っぱなから挑発的な見出しを付けてしまった無礼を、どうか許してほしい。鼻持ちならない自慢話に聞こえてしまったら、それはもう、申し訳ない。ただ、今回の私的な中古車購入を振り返るにつけ、「完全勝利」としか言いようがないくらい、大成功だったのだからしかたない。その経験を読者の皆さんに還元できないかと思案した結果が、挑発的にも取れる見出しになったわけだ。
今回、私が購入したマツダ ロードスター(2代目)のNR-Aは、当時のカタログによると「1.6L車をベースにサーキット走行に対応するポテンシャルを確保したスペシャルモデル」とある。そして「ターゲットはJAF公認のワンメイクレース(NR-Aカテゴリー)。登録ナンバープレート付のNR-Aに安全装備を装着するだけで参加できるなど、気軽におしゃれに楽しめる『パーティレース』だ(原文ママ)」と続く。要するに、一手間加えれば、直ぐにサーキット走行&レースを楽しめる競技ベース車両である。
予想外の落とし穴
本題に入ろう。なぜ、私は中古車選びで失敗しなかったのか。このテーマを成立させるには、失敗する確率が高いタイトロープな状況が前提として必要だ。今回のNR-A購入には、2つの側面で、失敗への落とし穴が待っていた。ひとつは「中古車市場の動向」。もうひとつは「予算&条件設定」だ。
まず、「予算&設定条件」。購入を思い立ったのは昨年9月のこと。設定した検索条件は、「ロードスター」「2代目」「NR-A」「総額表示」の4つのキーワード。これに「予算50万円前後で狙える」「チューニングが施されていないノーマル車」の2点を加えていた。条件と呼べるほどたいそうなものではない。まるで底抜けのザルのごとき(大抵は該当する)条件だ。
ところが、それに「中古車市場の動向」が加わったからややこしい。探し始めた当初から2代目ロードスターのNR-Aの流通量は少なく、相場も週替わりで上昇する様相を呈していた。「どうせサーキットでギャンギャン走るのだから、年式とか走行距離とか修復歴とかは気にしない」と心に決めていたものの、予算50万円で買える物件自体がない。あれこれ比較して選ぼうとすれば、当初の予算の2倍(100万円)は必要だったのだ。
普通は見送る悪球が、これ以上ないホームランボールに!?
どうやって私はこれら落とし穴をクリアしたのか。作戦は至ってシンプル。とにかく「観察」すること。荒れ模様のNR-A市場だったが、ほぼ毎日カーセンサーnetで観察していると、そのスピードやトリッキーな球筋に目が慣れてくるのだ。「打球が止まって見える」に近い感覚か。
購入した物件は、いわゆる“ワケあり車”だ。以下、ワケを列挙してみよう。
・低年式=H15年式ゆえ、初度登録から13年経過している
・修復歴あり=検討段階ではその程度&状態は明らかではなかった
・総額75万円は掲載当時、ほぼ最安値=安い車には(概ね)ワケがある
まあ、普通は見送る球だ。完璧にストライクゾーンから外れている。だが、打撃の神様こと川上哲治(古い!)ばりに錬磨されていた私の中古車選球眼には
・完璧なノーマル車
・カーセンサーnetに出ていた内装の写真が他車より格段に綺麗
・総額75万円なら、ギリギリ許容できる予算アップ圏内
と、これ以上ないホームランボールに映ったのだ。今、冷静に振り返ると、この物件をカーセンサーnetで見つけたときに、私の成功は決まってたのだと思う。こうして、私の中古車購入は大成功という結末を向かえるワケだが、その模様はぜひ、カーセンサー本誌4月号の連載『CERC』をご覧いただきたい。
選球眼を錬磨するのは難しくない
ことほど左様に、タイトロープな中古車選びはエキサイティングな経験である。もっと楽に中古車を選びたいのなら、たんまり予算を用意し、私が踏み込んだ“ワケあり”&“最安値”のフィールドを避けることをオススメする。だがもし、よんどころのない事情でそれが叶わないのであれば、選球眼を錬磨するしかないだろう。なに、それほど難しい話ではない。日々カーセンサーnetを見ていれば、必ずや、球が止まって見えるようになるはずなのだから。
なお、私が購入したNR-Aのような「一手間加えれば、直ぐにサーキット走行&レースを楽しめる競技ベース車両」としてオススメの中古車もセレクトしてみた。こちらもチェック!
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 【フェルディナント・ヤマグチ×編集長 時事放談】自動車業界と半導体について(中編)
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- マツダ CX-8の中古車流通量が増加中! 総額250万円からの選択肢が豊富に
- 【試乗】マツダ MAZDA3ファストバック|その特徴的なデザインにも負けないパワーユニットへ進化した「SKYACTIV X」
- 閑静な住宅街に潜む、跳ね馬と闘牛がいるガレージ【EDGE HOUSE】