福祉車両ユーザーに聞く。「ホンダN-BOX+のターボ車は母の通院から趣味の釣りまで幅広く対応してくれる」
カテゴリー: カーライフ
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2015/10/21
車いすで生活する母親のために、福祉車両の購入を決意した神奈川県のMさん。とはいえ、Mさんは車で走るのも大好き。どのようにして福祉車両を選んだのだろうか。
回転&昇降シート車では狭い駐車場に苦しんだ
Mさんの母親が倒れたのは約8年前。医者から母は車いすの生活になると告げられた。すぐに福祉車両に詳しい知人に相談し、スバル レガシィツーリングワゴンの回転&昇降シート車を購入。「もともと走って楽しい車が好きなんです。それに、いかにも福祉車両然としている車はイヤでした」とMさんは語る。
以降、月2回程度、母を通院させる生活が1年半ほど続いた。しかし、回転&昇降シート車はドアを大きく開けるため、助手席側に大きなスペースが必要だったのだが、病院の駐車場が狭く、ほとんど使えなかったのだ。
母の体力の衰えが進み車いす仕様車を選ぶことに
そこで、今度は自分の好きな車を選ぶことに割り切って、スバル インプレッサ WRX STi R205、同WRX STi S206をそれぞれ1年半ほど乗り継いだ。シートは回転&昇降しないが、慣れたせいもあるのか、車いすからの移乗はなんとかこなせた。けれども、ずっと車いす生活を続けていた母の体力の低下は、想像以上に早かった。
「母はもう何かに掴まれば立てる、という状態ではなくなりました。これはもう移乗させるのはムリだなと思ったんです」
こうしてMさんは病院の駐車場にも駐めやすい軽自動車で、車いすから移乗する必要のない車いす仕様車、かつ福祉車両に見えない車を探し始めた。
車いす仕様車キットの活用で欲しい車を手に入れた
ほどなく候補に挙がったのがN-BOX+の車いす仕様車。とはいえターボ車の設定がなく、試乗してみると、どうしても走りに満足がいかなかった。
ところがターボ車に車いす仕様車キットを備えれば、車いす仕様車として利用できると知った。「R205やS206に乗っていた私でも、このターボ車なら十分満足いく加速感がありました」。見た目や装備もこだわり抜き、手に入れたのが現在の愛車だ。
通院の他にも、Mさんは健康的だけど味の薄い食事ばかりになる母を、例えば「夏だしウナギを食べに行こうか」と、月に2回ほど食事に連れ出す。また、友達ともアクアラインを使って千葉県の高滝湖まで毎月2回は趣味の釣りに行ったり、買い物でも広いラゲージを活用したりしている。
様々なシーンで活躍してくれているN-BOX+に、Mさんは「ホントに、ひとつも文句の付けようのない良い車です」と満足げだった。