近所のお店で福祉車両について相談できちゃうダイハツが「IAUDアウォード2015」金賞を受賞!
2016/01/28
高く評価された3つの取り組み
一般社団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)の主催する「IAUDアウォード2015」で、ダイハツの「商品と販売体制造りの両面で福祉車両を普及促進する取り組み」が金賞を受賞しました。
IAUDはその名のとおり、ユニバーサルデザインのさらなる普及・実現を推進している団体で、同団体が主催する「IAUDアウォード」は、特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体・個人を表彰するための取り組みです。
自動車メーカー各社が福祉車両の開発や販売店網の構築などに取り組んでいる中で、ダイハツが金賞に輝いた理由を、同社の営業本部特装車両室の川嶋さんに伺いました。
ダイハツでは、福祉車両を販売商品として取り扱う責務として、以下の3点を同時推進しています。
・店舗スタッフの知識レベルの統一化
・見て触って確かめられる試乗車の配備
・バリアフリー店舗化の拡大
「こうした取り組みをスピーディに推進することによって、全国どこの店舗へ行っても、一環したサービスが受けられることこそ、あるべき環境だと考えて取り組んでいます。こうした面をご評価いただいたものと考えております」と川嶋さん。
福祉車両に詳しいスタッフが全国に
もう少し具体的に見てみましょう。例えば店舗のバリアフリー化など、ユニバーサルデザインの店舗を増やす取り組みは他の自動車メーカーでも行っています。またこうした店舗に専門のスタッフが在籍しているのも同様です。
その中で、ダイハツが他メーカーと一線を画す点は、ユニバーサルデザインの店舗以外にも福祉車両に詳しいスタッフが在籍しているということです。近所のダイハツのお店で福祉車両の相談ができちゃいます。わざわざ福祉車両に強い販売店を苦労して探す必要がありません。
ダイハツの福祉車両販売の認定店は「フレンドシップショップ」と呼ばれ、
(1)バリアフリー店舗である
(2)車いす仕様車と回転&昇降シート車の試乗車がある
(3)福祉車両に詳しい「福祉車両取扱士」の資格を持つスタッフがいる
の3つを条件として、全国168ヵ所で展開しています。
特筆すべきは(3)の「福祉車両取扱士」の資格を持つスタッフについてです。その数、2015年12月末の時点で約5700名。これは、全国のほとんどのスタッフが有資格者ということなのです。
もっと身近でもっと気軽に選べるようにしたい
今後について、川嶋さんは「今回の金賞受賞を励みとし、福祉車両が福祉機能を持つ特別な車という存在ではなく、健常な方もお身体の不自由な方も、分け隔てなく社会と共生できるための架け橋となるような、より身近な存在としたいと考えています」と言います。
例えば「道に詳しくない人のためのカーナビ」と「足腰の弱い人のために座席が動く回転&昇降シート」は、どちらも車に備えられた“便利な機能”。
そう考えると福祉車両は、同社の目指すようにもっと普通の車のように選べるようになるべきだと言えるでしょう。
「これまで以上にお客様の声に耳を傾け、ご要望を真摯に受け止め、商品力をさらに向上させることはもちろんのこと、現在展開中のフレンドシップショップ認定店を可能なかぎり早期に全国店舗規模化したいと考えております」と川嶋さん。
今後もさらなる同社の取り組みが推進されることと、他の自動車メーカーにも同様の動きが発展することを期待したいですね。
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