▲機材はスマホ、ロケは近所の公園、スタッフは私と編集部・福嶌くんのみ。おまけに撮影時間はたった3時間だけ……なのに、意外とスタイリッシュなビデオが作れちゃいました ▲機材はスマホ、ロケは近所の公園、スタッフは私と編集部・福嶌くんのみ。おまけに撮影時間はたった3時間だけ……なのに、意外とスタイリッシュなビデオが作れちゃいました

ほんの少しの工夫で出来る、スマホで本格的な撮影とは……

YouTubeにカーセンサーnetのチャンネルがあるのをご存じでしょうか? あ、これ別に宣伝ではないですよ……。

何が言いたいかというと、新車担当のライターさんがぶっちゃけ、うらやましいなと。だってカッコいい車のPVを撮るという仕事で試乗会に行って、新しい車に乗ってロケに行くんだから。一方、同じライターでも私は徹夜でぬいぐるみ作ったり、編集部の車にテープを貼ったりと、オモシロ系のロケばかり……ま、キライじゃないんですけどね。

でも、実は私も動画が撮れるんです。 ただ、ハンディカムカメラを持ってないだけで……。でも「だったらスマホでいいじゃん!!」と開き直った私は「スマホで超カッコいい車のPV作ったる!」と決意。本格的な機材も人もほぼ使わずに、超カッコいいPVを撮ってやろうじゃないですか!!

人手は編集部の福嶌くん1人で結構。今回はドライバー、アクターも兼ねてもらうぜ、相棒! 高等な機材なしで上等なPV撮れればもう最高!! ついでに仕事が増えればオレ最強!!!

手ブレ対策を解消したのは、おもちゃの釣り竿!?

はい。というわけで、動画を撮るとき、最も厄介なのは手ブレです。どんなにカッコいい車やモデルを使っても、映像がブレたらすべてが台無し。そのため機材に少し工夫をしました。

用意したのはスマホ用の自撮り棒。Bluetoothリモコンでスマホを操作できるので、お値段はちょっと高め(それでも3000円弱)。とても便利でしたが、自撮り棒だけでは手ブレを防げませんでした。

そこで使ったのが、おもちゃの釣りざお。自撮り棒の真ん中辺りで釣りざおのヒモを結んでさおを持ちます。すると自撮り棒がヤジロベエのように揺れて手ブレが解消しました。

しかし、これは付け焼き刃なカスタムです。半信半疑のままの撮影には変わりません。しかし、数十分後……2人が出した答えは「イケるじゃん!」でした。

というのも、撮影した動画を見たら画質が良く、心配していた手ブレもほぼゼロ。旧式のiPhone5でしたが「最近のスマホはスゴい」と2人で大はしゃぎでした。

▲スマホPVの主役は編集部所有のホンダ フィット(2代目)です ▲スマホPVの主役は編集部所有のホンダ フィット(2代目)です
▲撮影に使った機材がコチラ。スマホは旧式のiPhone5、Bluetoothのリモコン付き自撮り棒には穴あきステーを使って、スマホの充電器を固定して重り代わりに。そして私の息子(2歳)のおもちゃの釣りざおを拝借してきました ▲撮影に使った機材がコチラ。スマホは旧式のiPhone5、Bluetoothのリモコン付き自撮り棒には穴あきステーを使って、スマホの充電器を固定して重り代わりに。そして私の息子(2歳)のおもちゃの釣りざおを拝借してきました
▲撮影はこんな感じで釣りざおのヒモを自撮り棒に結んで、ブラ下げながら撮ります。釣りざおがない方はタコ糸などで代用しましょう。あ、試される方はきちんと結んであるかご確認くださいね ▲撮影はこんな感じで釣りざおのヒモを自撮り棒に結んで、ブラ下げながら撮ります。釣りざおがない方はタコ糸などで代用しましょう。あ、試される方はきちんと結んであるかご確認くださいね
▲横にスライドした画を撮るため、カスタム自撮り棒を持ちながらスケボーに乗る福嶌くん。それにしても怪しいポーズ……こちらも撮影する際は注意が必要です ▲横にスライドした画を撮るため、カスタム自撮り棒を持ちながらスケボーに乗る福嶌くん。それにしても怪しいポーズ……こちらも撮影する際は注意が必要です
▲運転シーンはヒップホップのスターをイメージ。クールな演出(?)に福嶌くん、超ノリノリでした ▲運転シーンはヒップホップのスターをイメージ。クールな演出(?)に福嶌くん、超ノリノリでした
▲で、家に帰って動画をつなぎ、編集したのがこちら! それにしても福嶌くん、目立ちすぎです

もちろん細部を見ると物足りないところはありますが、そこはご愛嬌。ただ、映像の編集は素人なりにこだわってみました。

撮影時間はわずか3時間ほど。自撮り棒のカスタムの製作費は5000円もあれば充分です。人に迷惑がかからない撮影地を探す必要はありますが、たったこれだけの機材でこんなPVが手軽に撮れるなんて、コスパ良すぎです。

皆さんもスマホで愛車のPV作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか? 一生の宝物になること請け合いですよ。

text/田端邦彦