ハンドルを握らなくても目的地まで行ける自動運転など、2013年は近未来的な技術が話題となりました。フロントウインドウの手前にナビ画面を結像するパイオニアの技術などが気になりますが、それが商品化されたとしても結構なお値段になりそう。しかし、もっと手軽に近未来感を楽しめるのが、スマートフォンを利用したHUD(ヘッドアップディスプレイ)機能を持つアプリです。今回はそんなアプリの中から「HUDWAY」をご紹介します。iOS版のみで無料です。

「HUDWAY」は、夜間や悪天候で視界が悪い時などに、HUD機能を使ってルート案内してくれるものです。最近の新車には、カーナビでルートを設定すると、メーターパネル上などに「あと何メートルで右折」などの表示が出る車があります。それと機能的には同じです。つまりカーナビ機能を持っているのですが、他のカーナビアプリと違うのは、「あと何メートルで右折」等をフロントウインドウに映し出すことでルート案内を行うという点にあります。

アプリを立ち上げると【図1】のように現在地周辺の地図が表示されます。まず、出発地点(Start)と行き先(End)を入力します。この時、「東京タワー」や「品川水族館」などの名称でも設定できます。また、地図上の任意の場所を長押ししても出発地点(Direction from here)と行き先(Direction to here)を指定することができます。

ルートを設定したら、あとは【図1】の赤い部分「Build a route」をタップするだけ。するとルート候補が表示されます(【図2】)。その中からひとつ選んで画面下の赤い部分「Start」をタップするとルート案内が始まります(【図3】)。この画面でさらにタップすると、輝度などの詳細を変えられるコントロール画面(【図4】)が出てきますので、その中から「Head-Up Display Mode」をタップすれば【図3】が反転しますから、これをフロントウインドウに投影すれば、あなたの愛車も近未来的に!?

Text/籠島康弘

「HUDWAY」。iOS版のみで無料。iOS6.0以上。詳細はiTunesで確認を

「HUDWAY」。iOS版のみで無料。iOS6.0以上。詳細はiTunesで確認を

【図1】目的地や行き先は音声で入力することも可能。地図は航空写真バージョンと、地図+航空写真バージョンがあり、好きな方を選択できる

【図1】目的地や行き先は音声で入力することも可能。地図は航空写真バージョンと、地図+航空写真バージョンがあり、好きな方を選択できる

【図2】ルート候補にはそれぞれ距離と所要時間が出る。また、途中、道を間違えてもオートリルートしてくれるので便利

【図2】ルート候補にはそれぞれ距離と所要時間が出る。また、途中、道を間違えてもオートリルートしてくれるので便利

【図3】画面は「この先50mを左折」という表示例。画面左下には車速が表示される。HUDではこれが鏡像表示になる

【図3】画面は「この先50mを左折」という表示例。画面左下には車速が表示される。HUDではこれが鏡像表示になる

【図4】HUDにしてからも輝度などの調整は可能。「PRO」の表示は有料で使える機能だ。「Map」をタップすればルートを地図で確認できる

【図4】HUDにしてからも輝度などの調整は可能。「PRO」の表示は有料で使える機能だ。「Map」をタップすればルートを地図で確認できる