マツダはスマートフォンなどの新しい通信技術の利便性や楽しさを、自動車に適した形で安全に提供する新世代カーコネクティビティシステム「Mazda Connect(マツダ コネクト)」を、10月9日発表(発売開始は11月21日)の新型アクセラから搭載する。

Mazda Connectの注目機能は、自動車用ウェブコンテンツのクラウド・プラットフォーム「Aha by HARMAN」(以下Aha)と提携し、同社のサービスを利用できるようにしたことだ。

Ahaはインターネットラジオ、ポッドキャスト、オーディオブック、SNS(Facebook、Twitter)など、世界4万局以上のウェブコンテンツを使いやすいインターフェースで安全に自動車に提供するクラウド・プラットフォーム。利用時はスマートフォンに無料アプリをダウンロードする。

またMazda Connectは車載ソフトウェアを更新することにより機能追加やスマートフォンのOSの進化にも対応するため、何年使っても中身が古くならない。さらに対応アプリが増えれば、追加サービスが拡充されてゆくこともポイントだ。

Ahaはすでに欧米を中心とする世界50ヵ国以上で、10社以上の自動車メーカー・ブランドと提携しているが、アクセラの発売と同時に日本およびアジア・中南米諸国にも参入する予定。アクセラはスマホと連携してインターネットラジオなどを利用できる車載器を標準装備した日本初の車種となる。

これに加え、多くの情報を扱いながらも、正しい姿勢で安全に運転に集中するためのコンセプト「Heads-Up Cockpit」に基づき、走行安全性を最優先した新世代インターフェイス(HMI)をアクセラから採用する。

マツダはSKYACTIV技術をデミオに搭載(2011年6月)して以来、CX-5(2012年2月)にSKYACTIVを全面搭載。さらにアテンザ(2012年11月)にはキャパシタを使ったエネルギー回生システム“i-ELOOP”やミリ波レーダーを使ったスマート・ブレーキ・サポートを初搭載するなど、新型車が出るたびに新技術を提案し高い評価を得てきた。

新型アクセラに搭載される今回の技術も話題になることは間違いなさそうだ。

Mazda3(アクセラの海外名)は欧米各国で6月に発表。日本では10月に発表。セダンにはハイブリッドモデルも用意される

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通信機能付きカーナビはこれまでも各社が出しているが、Mazda Connectは新しいスタイルを提案するものとなる

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新世代HMIでは人間中心設計を徹底し、3つの不注意運転要因(見るわき見、意識のわき見、操作)を最小化できるという

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