マツダ アクセラ・アクセラスポーツが新技術てんこ盛りでマイナーチェンジ
2016/08/24

アクセラシリーズにはマツダが市販車に初採用する新技術が満載
現行型である3代目アクセラ(セダン)、アクセラスポーツ(ハッチバック)が内外装の改良に加え、新技術を携えてマイナーチェンジした。今回のマイナーチェンジのポイントは大きく2つ。
エンジンのトルク制御によってスムーズで安定したコーナリングを実現する『G-ベクタリング コントロール』を市販車に初採用していること(こちらは以前の試乗インプレッションをページ末尾の関連リンクに記載しているので参考にしてほしい)。
そして、新たに1.5Lのディーゼルターボを搭載するグレードが追加されたことだ。ディーゼルエンジンには新技術も奢られている。これでアクセラ、アクセラスポーツともに1.5Lのディーゼルターボとガソリン、2.2Lディーゼルターボというラインナップとなる。またアクセラ(セダン)には2Lガソリンハイブリッドが据え置かれている。
試乗したのは、ハッチバックのアクセラスポーツ1.5L FFディーゼルターボ(15XD Lパッケージ)と、セダンのアクセラ1.5Lガソリン(15S プロアクティブ4WD)の2台で、どちらも6ATだ。

アクセラスポーツの1.5Lディーゼルはレスポンスアップもマイルドな乗り味へ
試乗した1.5Lディーゼルターボは、18インチホイールを装着する上級グレード。走り始めから常用回転領域までのエンジン音だが、ディーゼル特有のガラガラ音を打ち消す「ナチュラル・サウンド・スムーザー」に加え、新技術の「ナチュラル・サウンド・周波数コントローラー」が効いていて気になることはない。
6速ATは少々高い回転でシフトアップする設定のようだが、変速はスムーズである。アイドリングストップからのエンジン始動では、デミオやCX-3では気にならなかった振動とクランキングの長さが少々気になった。アクセル開度に対するエンジンの応答性は良く、新技術の「DE精密過給制御」が効いている。高速コーナーで気がついたのが、ステアリングの切り始めの反応がゆっくり目であるということ。スポーティな味付けというより、扱いやすさを重視したコンフォートなセッティングだと感じる。

セダンのガソリンモデルは侮れない実力の持ち主
セダンのアクセラ1.5Lガソリンの4WDには、大人3人が乗車した状態で試乗した。
重量があるにも関わらず、走り出しは意外にも軽やか。「これ本当に、1.5Lガソリン?」と確認したくらいだ。ガソリン車らしい軽快で乾いたエンジン音や特有の吸気音もチューニングされており好印象。ディーゼルターボと比べればトルクは細いが、街中では振動も少なく快適だ。ハッチバックに比べてリアの剛性も高く、トランクと4WDの重量分で走りのバランスがとても良いと感じた。首都高などの速度レンジならば過剰な加速感を求めない限り、乗り心地と安定感の良いセダンには注目だ。
タイヤサイズは16インチと標準的な仕様であるが、4WDという走りの安心感とコンフォートという部分で全く不足を感じない。マツダはディーゼルが大本命のように思っていたが、アクセラのシャシーにはガソリンユニットも良い選択だと言える。


【SPECIFICATIONS】
■グレード:15XD Lパッケージ ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ ■総排気量:1498cc
■最高出力:77(105)/4000 [ kW(ps)/rpm]
■最大トルク:270(27.5)/2500 [N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長×全幅×全高:4470×1795×1470(mm) ■ホイールベース:2700mm
■車両重量:1360kg
■車両価格:268.92万円(税込)~
■グレード:15S プロアクティブ4WD ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直列4気筒DOHC ■総排気量:1496cc
■最高出力:82(111)/6000 [ kW(ps)/rpm]
■最大トルク:144(14.7)/3500 [N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:6AT
■全長×全幅×全高:4580×1795×1465(mm) ■ホイールベース:2700mm
■車両重量:1360kg
■車両価格:236万円(税込)~
【関連リンク】
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