楽しいドライブの思い出を残そうと思ったとき、みなさんなら何を使うだろうか。カメラやスマホで写真? しかし写真では風景やみんなの笑顔は残せても断片的だ。それにドライブ中ではシャッターチャンスを逃すことも多い。では動画? 確かに写真よりは有効だが、後で編集作業が大変…。そこでオススメしたいのが「DRIVING MEMORY」だ。

このアプリをリリースしたのはメルセデス・ベンツ。とはいえ同社の車に乗っていない人でも、無料で使える(ただしiOS版のみ)。このアプリ、ドライブレコーダー機能を使って車窓の風景を録画し、それにBGMを付けて1分間のショートムービーに仕上げてくれるのだ。

まずはiPhoneをクレイドルでダッシュボード上に固定。iPhoneの構えはタテヨコどちらでも構わないが、その際一度カメラアプリを立ち上げて、アングルを調整しておいたほうがいい。準備が済んだら「DRIVING MEMORY」を立ち上げる。すると右【図1】のように英語で簡単な使い方を教えてくれる。

次に画面左下にある「New」をタップ。今度はBGMを選ぶバーと、赤い「OK」ボタンが現れる。BGMは5つ用意されていて、後から変更することも可能だ。BGMを選んだらOKをタップすれば【図2】へと切り替わる。後は「START」ボタンをタップして録画を開始するだけ。15分以上録画していると、画面に「MAKE MOVIE」ボタンが現れる。もちろんそのまま休憩場所まで録画を続け、車を止めてからこのボタンをタップしてもいいし、頃合いを見て助手席の人にタップしてもらってもいい。

出来上がった作品は「LIST」に収録される(【図3】)。ここをタップすると、録画された映像がコマ送りでBGMとともに再生(【図4】)。コマ送りとはいえ、ドライブ中に見えた風景がすべて収められているので、見ているとドライブの思い出が蘇る。また最後に「DRIVING MEMORY」と大きく文字が、それが消えるとメルセデス・ベンツのロゴが現れる。まるでテレビCMのようだ。

録画されたものがダラダラとではなく「1分間」という長さに収められているのが、個人的にはちょうどよい。それにBGMによって、実際よりも楽しい作品風に仕上がっているのもいい。これなら風光明媚な観光地でなくても、日常の何気ない風景すら素敵な思い出になりそうだ。

ちなみに、作品をYouTubeにアップロードすることもできる。アップした動画はDRIVING MEMORYの公式ページに転載されることもある。多くの友だちとシェアすることも簡単だ。DRIVING MEMORYの公式ページにはすでに多くの作品がアップされているので、一度のぞいてみてはいかがだろうか。

iOS版/無料 条件: iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、およびiPad に対応。 iOS 5.0 以降が必要
※YoutubeにアップロードするにはiPhone 4、iPhone 4S、iOS 5.0 以降が必要

Text/籠島康弘

DRIVING MEMORY アイコン|クルマ神アプリ

DRIVING MEMORY
ドライブ中の車窓からの風景を録画し、1分間のショートムービーにしてくれるメルセデス・ベンツの公式アプリ。iOS版のみ。無料

【図1】起動時の画面。英語で使い方が解説されているが、簡単な英語ばかりだし、そもそも操作方法自体が簡単なので、さっと読み飛ばしてもいい。録画準備に入るときは画面左下の「New」をタップ

DRIVING MEMORY 録画準備画面|クルマ神アプリ

【図2】ここでアングルを最終確認。OKなら「START」をタップするだけ。すると画面左上の白い丸が赤い丸となり録画中であることを知らせてくれる。最低でも15分の録画が必要。最大120分まで録画可能

DRIVING MEMORY リスト画面|クルマ神アプリ

【図3】出来上がった作品は「LIST」に収録される。このように映像のサムネールと撮影日時、場所が併記されるので、後で見たいときに探しやすい。今回はiPhoneを使用したが、作品は「写真」フォルダにも動画として保存されていた

DRIVING MEMORY 再生画面|クルマ神アプリ

【図4】楽しい仲間とのドライブには「Happy Friends」、高速道路などの爽快なドライブには「Highway Drive」など、BGMは5つ用意されている。録画前にどれにするか選ぶが、そこで視聴もできる。また作品が一度出来上がってからもBGMを変更することは可能だ