第28回 日産 スカイラインセダン(現行) 【おいしい中古車】
2008/05/09
■日本のセダンを支え続ける日産スカイライン
日本を代表するセダンの雄、日産スカイライン。車好きに限らずその名が広く知られている同車は、現在のモデルで12代目。トヨタクラウンと並んで日本のセダン史を彩ってきた一台でもあります。
しかしながら、現在日本市場における国産セダンは凋落の一途を辿っています。売れない烙印を押されて早数年。いまだその傾向は好転していません。歴史あるスカイラインも例外ではなく、登場から1年半というのに、中古車市場ではすでに100万円台で売られている物件もあるのです。
エクステリアは躍動感あふれるフォルムに生まれ変わり、スポーティな印象だけでなく、エレガントさも醸しています。ボディサイズはV35に比べ、全幅が20mm拡大、全高が20mm下げられており、このあたりもスポーティ感の演出につながっています。全高が20mm下がったということは、頭上空間が狭くなったと考えてしまいますが、着座位置を27mm下げている(V35比)ので、むしろ快適性はアップ。スポーティさと快適性を高次元で両立しています。
■セダン受難の時代だからこそ“おいしく”セダンをいただける
走りの根幹を担うパワートレインですが、前述の新開発2.5L、3.5Lエンジンのレブリミットは、なんと7500rpm。もう完全にスポーツカーのエンジンです。そしてそこから吐き出されるのは、左右完全対称吸排気システムを通り、濁り音のないクリアなエグゾーストノート。心地よいサウンドが堪能できます。
ミッションはMTモード付き5AT。イージードライブを可能にしつつ、時には自らシフトチェンジして運転を楽しむこともできます。さらにType SP、Type Sにはマグネシウム製パドルシフトが装備されており、さらなるスポーツドライビングが楽しめます。
ちなみに100万円台の物件は1台のみ。そう聞くと「多走行車か修復歴車だろ?」と思ってしまいますが、その予想は見事にハズレ。走行1.4万kmの修復歴なし(しかもディーラー車)なのです。グレードは2.5Lエンジンを搭載したモデルになりますが、3.5Lも200万円台前半から狙うことができます。
セダン受難の時代にセダンに乗ることは、リセールを除けば(コレだって乗りつぶすなら関係ないですし、乗っている間にセダン時代が復活する可能性もあります)、メリットだらけです。圧倒的に安く買えるのはもちろん、街中でも同じ車とすれ違うことは希でしょう。しかもブランドは伝統のスカイライン。ダイナミックなスタイリングもあって、その注目度はとても高いと言えるのではないでしょうか。
日本を代表するセダンの雄、日産スカイライン。車好きに限らずその名が広く知られている同車は、現在のモデルで12代目。トヨタクラウンと並んで日本のセダン史を彩ってきた一台でもあります。
しかしながら、現在日本市場における国産セダンは凋落の一途を辿っています。売れない烙印を押されて早数年。いまだその傾向は好転していません。歴史あるスカイラインも例外ではなく、登場から1年半というのに、中古車市場ではすでに100万円台で売られている物件もあるのです。
↑まるでクーペのような流麗なフォルムは、見るものを唸らせるほど見事なスタイリング。セダンのイメージを覆すスタイルは若年層にもウケが良さそうだ(左右)
V36と呼ばれる現行型のスカイラインは、2006年11月に登場。一見旧型のV35の進化版ととれなくもないですが、実は変更点は多岐にわたっています。まず、エンジンはFR車専用に新たに開発されたV6の2.5Lと3.5Lを搭載。吸排気システムやサスペンションなども一新しています。エクステリアは躍動感あふれるフォルムに生まれ変わり、スポーティな印象だけでなく、エレガントさも醸しています。ボディサイズはV35に比べ、全幅が20mm拡大、全高が20mm下げられており、このあたりもスポーティ感の演出につながっています。全高が20mm下がったということは、頭上空間が狭くなったと考えてしまいますが、着座位置を27mm下げている(V35比)ので、むしろ快適性はアップ。スポーティさと快適性を高次元で両立しています。
■セダン受難の時代だからこそ“おいしく”セダンをいただける
走りの根幹を担うパワートレインですが、前述の新開発2.5L、3.5Lエンジンのレブリミットは、なんと7500rpm。もう完全にスポーツカーのエンジンです。そしてそこから吐き出されるのは、左右完全対称吸排気システムを通り、濁り音のないクリアなエグゾーストノート。心地よいサウンドが堪能できます。
ミッションはMTモード付き5AT。イージードライブを可能にしつつ、時には自らシフトチェンジして運転を楽しむこともできます。さらにType SP、Type Sにはマグネシウム製パドルシフトが装備されており、さらなるスポーツドライビングが楽しめます。
↑スポーティな精神は硬派なインテリアにもあふれる(左) ドライビングが楽しめるパドルシフトはマグネシウム製(中) 3.5LのVQ35エンジンは315psを発生する(右)
このように、先進の技術を惜しげもなく投入したV36スカイラインではありますが、冒頭で述べたとおり、今のニッポンはセダン氷河期。とても買いやすい状態にあります。ちなみに100万円台の物件は1台のみ。そう聞くと「多走行車か修復歴車だろ?」と思ってしまいますが、その予想は見事にハズレ。走行1.4万kmの修復歴なし(しかもディーラー車)なのです。グレードは2.5Lエンジンを搭載したモデルになりますが、3.5Lも200万円台前半から狙うことができます。
セダン受難の時代にセダンに乗ることは、リセールを除けば(コレだって乗りつぶすなら関係ないですし、乗っている間にセダン時代が復活する可能性もあります)、メリットだらけです。圧倒的に安く買えるのはもちろん、街中でも同じ車とすれ違うことは希でしょう。しかもブランドは伝統のスカイライン。ダイナミックなスタイリングもあって、その注目度はとても高いと言えるのではないでしょうか。
Text/金子剛士
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