実際の使用環境で計測した
リアルな燃費を大公開!


いまや燃費は車に求められる重要な性能の一つになった。カタログや自動車誌のレビューを眺めても一番気になるのは燃費データだし、最近の車の多くに燃費計が装着されていることからもその関心の高さがわかる。そこで本誌は、話題の車12台を用意し、実際の使用環境に近い1周約550kmのルートを走らせ、実用燃費の計測を行った。

トヨタ プリウス
一般道ではさすがの低燃費
しかし高速では燃料を消費


 プリウスは、加速時にモーターがアシストし、減速時に充電(回生ブレーキ)、巡航時はエンジンとモーターが効率よく稼働するという仕組み。一般道でのスタート時や渋滞時はモーターだけでも走行するので当然燃費がいい。しかし高速道路では常にエンジンでの走行になるため燃費は悪化。80km/h巡航時は25km/L前後の瞬間燃費を表示した。燃費向上を狙うなら、クルーズコントロールを活用するのが秘訣だ。ワインディングもエンジン主体での走行となるが、ブレーキング時に充電、コーナー立ち上がりでモーター+エンジンで加速を繰り返し、効率よく燃料消費を抑えていた。

トヨタ プリウス&レクサス LS600h|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト

トヨタ プリウス|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト
トヨタ プリウス(1.5G/CVT)

10・15モード燃費
33.0 km/L
本誌燃費テスト結果
25.6 km/L

icon_popup.gifカタログを見る  icon_popup.gif中古車相場表  icon_popup.gif中古車を探す

レクサス LS600h
発進時の燃料消費を大幅低減
しかしEVモードの活用は難しい


 レクサスLS600hLは2.3tもの車重があるが、ストップ&ゴーを繰り返す一般道ではモーターのアシストにより燃料消費を抑え、車重を感じさせない加速を見せる。さらなる燃費向上を目指し、渋滞時にモーターのみの走行が可能なEVモードに切り替えてみたが、少し速度が上がると解除され、使いたい時に充電用にエンジンが稼働。うまく使いこなすのは難しい。
 また高速道路では常にエンジンでの走行になるが、100km/h巡航時は1000回転程度で、瞬間燃費は15km/Lと高速移動が長くても燃費は良さそうだ。
 同じハイブリッドでも両車の性格はだいぶ違う。ただしどちらも一般道での消費燃料節約という効果はかなり大きい。

レクサス LS600h|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト

レクサス LS600h(LS600hL/CVT)
10・15モード燃費
12.2 km/L
本誌燃費テスト結果
10.5 km/L

icon_popup.gifカタログを見る  icon_popup.gif中古車相場表  icon_popup.gif中古車を探す
Report/石川茂幸
※この記事は、カーセンサー関東版9号(4月17日発売)の特集をWEB用に再構成したものです