実際の使用環境で計測した
リアルな燃費を大公開!


いまや燃費は車に求められる重要な性能の一つになった。カタログや自動車誌のレビューを眺めても一番気になるのは燃費データだし、最近の車の多くに燃費計が装着されていることからもその関心の高さがわかる。そこで本誌は、話題の車12台を用意し、実際の使用環境に近い1周約550kmのルートを走らせ、実用燃費の計測を行った。

マツダ デミオ
ミラーサイクルのデミオは
高速道路の巡航が得意!?


 デミオは、最も燃費が良いミラーサイクルエンジン搭載の13C-Vをテスト。機構上、失われがちな低速時のトルクを初採用のCVTによってカバーしているのが特徴だ。しかしながら、この車の主たる使用環境である市街地では、そのレスポンスの良いCVTが足を引っ張る。というのも、ついアクセルを踏み込んでしまうからだ。同様の理由でワインディングでも、踏み込みがちになり、燃料消費を感じさせる。逆に燃費が良さそうなのは、アクセルが一定の状況。高速道路での80km/h巡航時は低燃費に期待できそうだ。
 結果的にデミオの実用燃費は21.4km/L。高速道路での低燃費が、ほかのシーンでの燃料消費をカバーしたようだ。

ホンダ フィット&マツダ デミオ|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト

マツダ デミオ|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト
マツダ デミオ(13C-V/CVT)
10・15モード燃費
23.0 km/L
本誌燃費テスト結果
21.4 km/L

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ホンダ フィット
多くのシーンでエコランプ点灯
オールラウンダーのフィット


 フィットは広い室内空間と燃費性能が自慢のコンパクトカーだ。現行型より採用されたトルクコンバーター付きCVTにより、一般道ではアクセルをあまり踏み込まなくても低回転域からしっかり加速。50km/L巡航時の瞬間燃費は20km/L、高速道路巡航時は40km/Lを表示した。インパネには常にエコランプが点灯する状態で走行を続け、自慢の燃費性能を発揮した。さらにワインディングでもデミオほどアクセルを開けることなく軽快に走行。その結果、実用燃費23.1km/Lを記録した。
 多くの車が、実用燃費はカタログ数値の7割程度といわれる中、デミオとともに20km/Lオーバーと好結果に。

ホンダ フィット|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト

ホンダ フィット(1.3L/CVT)
10・15モード燃費
24.0 km/L
本誌燃費テスト結果
23.1 km/L

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Report/石川茂幸
※この記事は、カーセンサー関東版9号(4月17日発売)の特集をWEB用に再構成したものです