らしさはそのままに快適性や燃費性能、
軽快な走りを実現させた2代目

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

ラパンらしさを継承しつつ、燃費性能や快適さを向上
  • スズキ アルトラパン  エンジン|ニューモデル試乗
  • スズキ アルトラパン シフトレバー|ニューモデル試乗
  • スズキ アルトラパン  オーディオ|ニューモデル試乗
ライフスタイルを豊かにする「身近な雑貨や家具のように愛着のもてる道具」という発想から生まれヒット作となった初代モデルの考えを継承。新型ワゴンRのシャシーやパワートレインを使うことで、今の時代に求められる性能や快適性を追求したモデルに仕上げられている。エンジンはNAとターボ、これに燃費性能に優れるCVTのほか4ATも設定する。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

軽い…街乗りプラスαならNAモデルで十分の実力
  • スズキ アルトラパン  走り|ニューモデル試乗
  • スズキ アルトラパン ホイール|ニューモデル試乗
  • スズキ アルトラパン メーター|ニューモデル試乗
試乗はNAのXとターボ搭載のT“Lパッケージ”。ワゴンRの同等のグレードと比較して約50kgも軽い。これがダイレクトに走りに利いてくる。何より出だしが軽い…。CVTの洗練度はもう一声欲しいが、それでも加速時のスムーズ感はなかなかのレベル。市街地中心プラス、たまには高速道路。こんな利用シーンでもNAで十分と感じる出来の良さだ。

SPACE室内空間の広さや演出を解説

見た目以上に広く感じる抜群のパッケージ
  • スズキ アルトラパン  フロントシート|ニューモデル試乗
  • スズキ アルトラパン  リアシート|ニューモデル試乗
  • スズキ アルトラパン  ラゲージ|ニューモデル試乗
先代に比べ、フロントガラスを前進させたことでロングキャビンを実現。見た目以上に広々とした空間を感じる。またシートのデザインや質感の向上、アームレストを大型化するなど細かい改良がトータルに利いており、快適性は高い。ただ、めったにないこととはいえ、大人4名で乗車し路面のギャップを乗り越えた際のショックの大きさは改善してほしい。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

所有するだけで気持ちがウキウキしてくる車
  • スズキ アルトラパン  リアスタイル|ニューモデル試乗
  • スズキ アルトラパン  エンブレム|ニューモデル試乗
  • スズキ アルトラパン  インパネ|ニューモデル試乗
10種類の車体色と3種類の内装色との組み合わせで24通りの組み合わせから選べる。多彩な情報を表示するマルチインフォメーションディプレイにはラパンキャラクターのウサギが登場するなど、心温まる仕掛けも用意する。何よりもその愛らしいデザインとカラーリングが毎日の生活を楽しくしてくれそう。気持ちがウキウキしてくる車と言える。

SPECIFICATIONS

グレード X
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 3395×1475×1510
ホイールベース(mm) 2400
車両重量(kg) 800
乗車定員 4人
エンジン種類 直3DOHC
総排気量(cc) 658
最高出力 40kW(54ps)/6500rpm
最大トルク 63N・m(6.4kg-m)/3500rpm
車両本体価格 122.2万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

EQUIPMENT(装備)

全グレードCD付きオーディオを装備。X以上は6スピーカーとなる。キーレスエントリーやチルトステアリングも標準だが、オートエアコンはターボ車のみなので星2つ。

SAFETY(安全性)

ESP(横滑り防止装置)は残念ながら設定なし。ABSはGのFF&4AT車にメーカーオプション、それ以外は標準装備。ディスチャージランプはT“Lパッケージ”にのみ装備。

ECO(環境性能)

試乗したX(CVT&FF車)の平成17年度排出ガス基準は星4つ、平成22年度燃費基準も+25%を達成とトップレベルの環境性能を誇る。グリーン税制の対象となり自動車取得税が9000円減額となる。

MILEAGE(燃費)

ワゴンRより軽い車重やタイヤの転がり抵抗を低減するなど、ほとんどのグレードでワゴンRより1.5km/L燃費が向上。試乗車のXは24.5km/Lと高いレベルだ。

VALUE(バリュー)

軽快な走り、ワゴンRより優れる燃費性能、質感の高い内装類など乗るだけでハッピーな気持ちになれる。ABSやインパネとコーディネートされたオーディオなど、ツボを抑えた商品構成も魅力だ。

総合評価
17
RATING 総合評価|ニューモデル試乗
写真:篠原晃一、尾形和美 文:高山正寛